あかんたれブルース

継続はチカラかな

明日からハードボイルドのミスターG

生死観と性愛観(5)


本日のウマタロスはお疲れ気味で温泉タマゴです。

陽の高いうちにワインを二杯ほど口にしました。
缶ビールも飲みましたが、それだけで酔ってしまった。
不思議ですね。普段それぐらいで酔ったりしないのに・・・

一人で霞ヶ関と戦っている爺さんと話をした。
元教育者(教員)とのことです。
日本の大学入試制度を無くせ!
というのが爺さんのスローガンでした。立派な方だった。

では、その余った時間に子供たちに何をさせるか。

読書と旅をあげられていた。

近くの爺さんがそこで恋愛の話を持ち出した。
「最近の若者」は本気で恋愛をしない。と嘆かれていた。
それによるリスク、つまり傷つくことを回避する傾向があるのではと
分析されていた。なるほどと頷くウマタロス。

と同時に、そういったリスクを犯してまで
好きになる相手がいない。というのもあるのかもしれませんね。

リスク回避とかいうけれど
あんまり回避ばっかりしていると身動きとれなくなるものです。

抜け目のない男

なんとなく現実的タフな男。と受け取られるようになっております。
ひと昔まえならば、なんとなくそこに卑しいニュアンスが醸し出されてもいた。
最近はどこかで計算高さを要求されている。

物事の本質を捉える。これはとても重要な、知性だと思う。
頭の良さ。というのはこの事だといっても過言じゃないと。
読み。読めるかどうか。それが正確かどうかが鍵ですけどね。

しかし、それと抜け目のなさとは別次元のものだと思う。

七人の侍』で稲葉義男は「良い城はどこかひとつ抜け目がある」と
いう台詞を語っていました。膝を打ったものです。

リスク回避についても、そのヘッジ云々にしても
どこか細かすぎて大筋の本筋を読み間違う罠があるように思う。

手元に文春新書の『幻の終戦工作』という本があります。その帯に
「最も安全な途はリスクを冒すことだ」と
ある。
これはリスク回避のその先の危機管理についての明言かとも思う。

あの爺さんは読書と旅を若者にもっと体験してもらいと言っていた。

その意味で、旅もまたリスキーなものです。
ツアーとかパック旅行とかじゃなくて、旅ね、旅。
読書もまた心の旅です。
人生自体が旅でもある。

知らない、見知らぬ人たちと会うと緊張するものです。
ウマタロスも本日はお疲れ気味の瞳に乾杯。
明日からはいつもハードボイルドにもどるぜ。

諸君、プレッシャーを楽しもう。

すべてを楽しむ。抜け目だらけの人生も悪くはない。

君の瞳に乾杯