あかんたれブルース

継続はチカラかな

さよなら男のおばさん

あの似非リアリストを撃て(2)


ちょっと話が外れますが
創意工夫という話と、リアルと幼稚な日本人の話として


昨夜、ある会合の司会をしました。
そのなかで、元アラビア石油の方が堺屋太一の『油断』を持ち出して
面白い話をしてくれました。

この作品はオイルショックを題材に、原油が入ってこなければ
日本はどうなるか?というシュミレーション作品ですが
「現実世界で本物のオイルショックが発生した」ので
当時(1975年)大変な反響を呼んだ。
わたしは当時高校生かな? 読んではいませんが、
ドラマになってので観ました。

サッポロ一番味噌ラーメンが一個2000円とか
大変効果で入手しづらいというエピソードが印象に残ってる。

原油がないと電気が起こせない。


なんか、原発問題で揺れる現在と酷似してますね。


さて、この石油会社のOBさん、仮に清水さんとしておきましょう。
清水さんは当時、「原油が入ってこなかったら」という
立場ではなく、
「いまある原油でどうするか」という調査の仕事をしていたそうです。

オイルショックは完全に100%の原油が入ってこなかったんじゃない。
あれはOAPEC(アラブ石油輸出国機構)から入ってこなかった。
つまりアラブからだ。

イランはアラブじゃなくて、ペルシャだ。
ペルシャ方面からは入ってきている。
他にも、インドネシアアメリカなどからも入ってくる。

だから、足りない分をどう賄うかという計画を立てていた。
全国を駆け回って調査してたそうです。
そのデータをもとに、たとえば
地下鉄を一時間に一本でも深夜に走らせる。
そうすれば帰宅困難者のパニックは緩和されるとか
(タクシー会社は大変ですが、ガソリンがないんだもん)
そういう具体策を報告書としてまとめていた。


話は日本人の稚拙化だ。

これは以前からこのブログでも訴えていることです。

なんでこう危機ばかり煽って、
大げさに心配ばかりするのだろうか?

あるもので、
できることで、
創意工夫するという発想はないのか?


まるでおばさんの与太噺です。
最近体調が悪いから発汗する夜眠れないイライラする・・・
と様々な自覚症状を訴えて・・・
難病、不治の病、そして美人薄命の愛と死をみつめて
マコ甘えてばかりでごめんね、ミコはとっても幸せなのお
と、薄幸の女に仕立て上げる。

  それって、更年期障害じゃないの・・・

なんて、思ってもクチに出してはいけませんよ。
本人はとにかく言いたい、聞いてほしい、心配してほしいのだ。
いくつになっても乙女なのだよ。
可愛いのだ。
しばらくしたら気がかわって今月の生活費が後2000円しかないとか
なのにアイスクリームを買ってしまった丸ごとバナナも買った
アンドーナッツも食べたかったかったけどなかったから
大福にした、でも大福はあんまり好きじゃない。
なのになんで買ってしまったのかよくわからない
もうどうにもならない、どうしようと話は展開していきます。



こんな感じで、
日本国民がおばさん化している。
オヤジもおばさん化して、おばさんみたいなオジサンが増えている。
これはまったく可愛くない!


ま、それはそれとして
創意工夫はないのか?

危機を煽る事が、そんなに重要なのか?
その打開策とか解決策は考えないのか?
それは他の人がやればいいことで
関係ないことで
ただ、危機を訴えることが使命なのか?

基本は、無責任にあると思うし
稚拙化だと思う。

教育改革云々は子供だけの問題ではなく
大人も含めた、日本人全体の改革だ。

大人がもっとしっかりしないとあかん。