あかんたれブルース

継続はチカラかな

タイガー&ドラゴンもしくは馬ちゃん

村山さん、弾はまだ残っとるがよ(11)


♪俺の話しを聞け!5分だけでもいい

明治大正昭和、近現代史を俯瞰すれば現代が見えるから
そのまんま東のシナ海を渡って僕も行くから君も行け
あの頃みたいにダサい大陸浪人になって
お前待ってるから急いでこいよ

嗚呼われらは天佑侠

天佑侠というのは、日清戦争の火付け役
日本を山口組とすれば天佑侠は鉄砲玉だ。
玄洋社内田良平なんかが朝鮮半島
反乱軍と共にダイナマイトをぶっ放して大暴れした
アウトロー集団です。独立愚連隊かな。

このなかには玄洋社は勿論ですが
秋山定輔の『二六新報』からは
鈴木天眼や権藤震二などが参加しました。

この秋山、鈴木、権藤という三人の面子が揃うというのが
近現代史の奇奇怪怪小説より奇なりなのだ。

秋山定輔は『二六新報』を資金繰りの失敗から一度潰して
友人のヤマ師の援助で復活し、『萬朝報』と人気を二分した
明治のスキャンダル新聞の麒麟児。
天佑侠を応援していたわりに日露戦争では非戦論を訴え
ロシアのスパイ疑惑をかけられ議員辞職に追い込まれた男。
それが講和条約ではまた一転して反対を訴え、画策。
まったくよく理解できない行動を起こす策士。
また、孫文辛亥革命にも協力していた人物。


その『二六新報』(初期)の主筆だったのが鈴木天眼。
まあ、盟友ですよね。
学生時代の親友には朝日新聞西村天囚がいる。
この鈴木天眼は長崎で『東洋日の出新聞』を創刊させた。
この新聞社は大陸浪人の巣窟、梁山泊だった。
姿三四郎のモデルといわれる西郷四郎とか
玄洋社満州義軍に参加した安永東之助とかツワモノがゴロゴロ
でもね、日露戦争講和に反対しなかったのは
この『東洋日の出新聞』と徳富蘇峰の『国民新聞』だけ。
不思議でしょ。


もう一人の権藤震二は福岡出身なのですが、辣腕というか
悪徳記者で、そのため『二六新報』をクビになったほど。
それを逆恨みして、秋山をロシアのスパイとする露探疑惑を
でっち上げた男です。とにかく悪い奴で
シーメンス事件でも暗躍してたのですが、
現在の電通の創業者の一人なんだな。ね、悪いでしょ(笑)


で、こういうまったく異質な三人が関与して
天佑会は朝鮮半島で暴れていたわけです。
これをただ、右翼過激派の暴走と単純にくくれる?

因みに、この天佑侠に山県有朋をけしかけて
200円の機密費を出させたのが杉山茂丸だ。

現在の金額で400万か、500万円ぐらいかな?
はたしてこの金額が
活動資金としてどんなものかとは思うけれど
セコイ山県のことですから割合リアリティーのある金額だ。


♪俺の俺の俺の話を聞け!2分だけでもいい
 お前だけに本当のことを話すから

明治の右翼とか、戦前の右翼っていっても
いまの右翼とは違うんだ。
アジア主義っていうのもなかなか解釈が難しい。
日清戦争をけしかけたのは
李氏朝鮮開明金玉均とか)派なんだぞ。

日清日露戦争を日本の侵略戦争と単純に言い切るのは
問題が多い。のさあああ♪
こんなことを言っただけで右翼といわれる。
別にいわれてもいいよ。右翼とでも左翼とでも
ケビン・コスナーにちょっと似てるわね、とでも
う~ん、ヤマpが渋くなるとあんな感じよね、とか
だめ、ワタシの馬ちゃんを見ないで!
とか勝手なことをいっても


悪いな、ボクはゲイなんだ。









ハゲじゃねえ!