あかんたれブルース

継続はチカラかな

呪いについて



このスーダンの南北の境界線の北側に属する
部落が南側の武装勢力に襲われ
ひどい暴行強姦虐殺行為を受けて
離散難民化しました。

しばらくして生存者たちは
村に帰ってきましたが
村民全体の体調がおかしい
PTSD心的外傷後ストレス障害)に
陥ってしまったようです。

先進国なら心理療法士とか
医療行為を施すのですようが
ここはアフリカ
呪術師が村人を苦しめる呪いの駆除をする。

村のあちこちにある悪い影を
探してはそれを「捨てる」作業を行う。
それは目に見えない銃弾や槍などだそうです。

呪術師の後にぞろぞろと村人が従って
その作業を確認していく。
その模様が写真で紹介されていた。

これを非科学的とか迷信とか笑える?

心理療法士がPTSDと診断しても
どんな薬を処方するのか?
結局はカウンセリングからのリハビリを
行うんでしょう。
これは精神的な疾患ですよね。

わたしたちが最愛のものを失ったとき
「喪の作業」「喪の仕事」を行う。

この呪術師は紛れもないカウンセラーであり
この行為は喪の作業であり
医療行為なんじゃないかな。

わたしは決して現代医学を否定しない。
『仁-JIN』なんか観るとその力は凄いよね。

こういった科学医療は19世から20世紀にかけて
格段に進歩し現在も発展向上しています。
iPS細胞からの治療法が普及すれば
すごいでしょうね。

たださ、肉代とリンクしてる
心、精神の疾患となるとどうだろう。

三十代の頃つまり90年代前半に
中島らもの『カダラの豚』を読んだときは
アフリカとかの呪術師って凄いなあ
とは思ったけれど
そこはまた暗黒大陸の藪の中みたいな感じ
でしたが、あれから二十年経って
みょうに考えてしまう。

呪いとか呪縛って、ある。

社会問題になっている
精神疾患の原因はここにあるんじゃないか。
前々から感じていたことですが
最近それを痛感します。