あかんたれブルース

継続はチカラかな

年寄りのアイスコーヒー

バックボーンフリー(6)


精神的なものを重要視することを
変に思われるかもしれませんが
(古臭いとか)
これはとても重要なことで
いまの日本はこれが希薄だから
この有様なのだ。

第一世界大戦の後ぐらいの
20世紀初頭、科学の発展にとても重要な
ヒントになっていったのが
この「精神」だった。

ここから古典物理学の壁を破っていくのです。
だから、あんまり精神というものを
軽んじてはいけないんだよ。 

古臭いのは精神じゃなくて
年長者の「固定観念」だ。

自分もこうだったから
こうなきゃいけない。
最近の若い奴らはああだこうだとか。

自分の若い頃のことなんか
すっかり忘れている。
だいたい嫌なことなんか忘れてしまう
ことがおおくて
想い出は美しすぎるくらい美化する。
自分の経験なんてほんの一部の体験なのに
それをすべてに当てはめようとする。
こんなものだよ。

昔、東大紛争のとき
占拠された安田講堂バリケード
撤収した際に漫画本(多分少年マガジン
がたくさん出てきたと嘆いていたのは
あれはたしか岡崎久彦だったか
それとも安岡正篤だったか
陸奥宗光の従兄弟で盟友の孫と碩学の安岡
いずれも嫌いでないのですが
やっぱ古いよね。

ま、ビートルズ来日公演に反対した
細川隆元よりもましか(笑)

爺や年寄りの見識も当たるも八卦当たらぬも八卦
程度のものでございます。
最後は細木数子に毒を盛られて
判子押すのがオチ。

わたしたちの親の世代は
本を読むと叱られていたようです。
そんなもの読んでもロクな人間にならん!
働け!

それがなんとか認知されて
わたしたちはそうでもありませんでしたが
どっちかというと漫画とかテレビ
映画に影響された。
本はどちらかというと後追いで
「ああ、あれはそういう訳だったのね」
みたいな感じですかね。

漫画もバカにできません。
もうすでにひとつの確立した文化だ。
岡崎久彦はまだ存命なので
誰か一度死ぬ前に聞いてほしいものだ。
「漫画はダメなんですか?」って

ま、年寄りにそんな事聞いても
仕方ない。

といいつつも
しかし最近の連中はケータイばっかり
いじりやがって・・・

とつぶやく自分がいたりする。

こんなもんだもんね。

あ~あっ、いやだいやだ
歳はとりたくないねえ(汗)

「ご注文は?」

冷コー!