あかんたれブルース

継続はチカラかな

じぇじぇの福音



人気連ドラ『あまちゃん』から
全国で大ブレークした「じぇ」
という東北地方の方言。
魂が揺さぶられた時に発する感嘆詞だそうで
もっと驚いたときには「じぇ、じぇ」
もっともっと驚いたたきには「じぇ、じぇ、じぇ」
なんだそうです。

この「じぇ」はもともと「じゃ」だったそうで
ルーツは京言葉だったとか。驚きですね。
方言とは古語が残っている場合が多いものです。
鹿児島は離島が多いのですが
なかには平安時代の言葉そのままの方言の島が
あって、古典の先生が困ったと話していた。

あまちゃん』は東日本大震災の東北復興を
願ってのものでしょう。そういう企画はいくつもあるが
NHKと宮藤官九郎の思いは通じたようです。

なかでもこの「じぇ」という方言が
全国で流行っていることの影響は大きい。
なぜかというと(ここから馬太郎の勝手な推察)

言語というのは「記号」だそうです。
人間が造り出したものです。
対極には「自然」があり、その自然から派生したものだ。
しかし、現在はその言語が自然を凌駕している。
感じることよりも記号で処理してしまう。
言葉、表現に、魂が入っていない。

昔の日本人は言葉(記号)に言霊を意識していた。

「じぇ」という方言は昔の日本人の感嘆詞ですよね。
似たよな言葉はたくさんあります。
(「ゲ」「ゲゲゲ」なんてそうじゃないかな)
方言にはそういうエッセンスが残ってるわけだ。

ところが、今は全国どこでも方言が廃れ
標準語化している。
標準語=共通語=東京言葉みたいな。
ところがこれ東京江戸弁じゃなくて「造語」なんだよな。
明治時代作られたものです。

昔の言葉も今の言葉も造語にはかわらない。
言語自体が「記号」ですから。
その魂の揺さぶられ方、感じ方、言霊の意識度かな?

人間が感じるストレスは
人工的なものよるのだそうです。
だから自然にはストレスを感じない。
たとえどんなに過酷でも不快であって
それが自然だからと納得できるからでしょうかねえ。

対人関係にストレスを感じるは
それが(人間対人間の)人工的なものだから
でしょうが、だけでなく
その言語の中身にもよるんじゃないか、と。
いや話の内容だけじゃなくてね。

気持ちの込め方だよ。

自分の気持ちをその言葉に込めているかどうか
小手先のテクニックで記号を駆使していないか

日本人は、言葉を大切にする民族です。
これは日本人の特徴でもある。特性?

複雑な言語として、国際共用語「英語」の
重要性が訴えられていますが、それはそれとして
アルファベットの記号で構成される言語よりも
話し言葉と直結し語彙も豊富な日本語には
感性を重視する度合いが高いのかなあ?

東北地方復興の願いが込められた
楽しい『あまちゃん』から飛び出した
「じぇ」という一地方の方言が
東北だけでなく日本全国に染み渡っていくようで
なんか大きな効果があるようで
ヒントになるような予感がしています。
それは日本力の呼び戻しのようなものではないかと。