あかんたれブルース

継続はチカラかな

色盲で片目のコンドル

チェブラーシカと一緒に(6)


なにが問題かというか不具合の原因は
重心が自分に寄り過ぎているからじゃないかな
自然体っていうのは気持ち踵を浮かして
若干前に倒す感じでバランスをとるものだ。
それだと踵がべったり地面に着いてて
前とか後ろとか横から揺さぶりをかけられたら
すぐに動揺しちゃうんじゃないかな。

自分に重心を置きすぎとは
他人に多くを求めすぎということであり
自分を卑下、苛みすぎ
ということです。
どっちも両極端すぎると思うよ。
見てて聞いてて痛いもの

それじゃあ疲れるだろうし
神経すりへらしてしまう。つらいよ。

意識と無意識について
結局、人間の記憶っていうのは
記憶がある意識だけを繋ぎ合わせたものでしかない。
しかもその記憶というのも自分の感情で
解釈されている。
だから事実とは異なるフィクションでしかない。
自分の解釈が絶対じゃないからねえ。
誤解もあるだろうし。

この世の現実をフィクションと考えるときに
数学的に「点」で説明するのが科学的かも。

点は観念的なもので、実際は質量ともに存在はしない。
しかし、これが線になると長さは求められる。
(点が複数組み合わさるとか、点と点が結ばれると)

さらにそこから面になると面積として現れ
それが積み重なれば立体となって
もう言い逃れはできない実体だ。

しかし、この最初は点であり、それには
リアリティーは存在しません。

よくさ、焼酎のCMじゃないけれど
「近道は遠回り」
「直線で結べない道がこの世にはある」
なんてあるよね。

わたしはたぶんこれは
人間は人生を俯瞰して捉えたからだと思うんだ。
上空から見下ろした感じね。しかも片目で。
しかも全面雪でおおわれていて色調がない。

そうすると現在地から目的地まで直線で結べる。
それが最短距離なんだし合理的効率的と考える。
これは間違いじゃない。
グランドデザインを描くというやつです。
が、
実際はその地表というか地面は凸凹で
起伏が激しい。とても直進なんかできない。
だから様々な角度から観察したり
現地調査したりとかして
迂回したりトンネル掘ったり色々やんないと
目的地には近づけないということじゃないかな。
そこにも思い込みとか観念があって
邪魔してるんだ。

つまり、平面の更地じゃないんだよ。
標高何千メートの山々や断崖絶壁の渓谷が
あるわけなんだな。


 近道は遠回り。急ぐほどに足をとられる。
 始まりと終わりを直線で結べない道が
 この世にはあります。
 迷った道が、私の道です。

 一生に何回 後悔できるだろう。


 大分むぎ焼酎 二階堂 「消えた足跡」より