あかんたれブルース

継続はチカラかな

ナスとニラの福音

スピノザの笑う豚饅(3)


すこし肩の力を抜いて
ロスあまってわけじゃないんですが
NHKの朝の連ドラ『ごちそうさん
ようやく慣れてきました(笑)

最初、ヒロイン(子供時代)のあまりの食い意地
意地汚さ(ジャムをばあちゃんに舐めさせなかった)
になんかドン引きして挫折しちゃったんです(笑)

コンセプトがグルメというのも
ハナについたのかな
ただ、その食のこだわりが納豆とかおにぎりとか
その素材のこだわりというか、文化というか
そっちの方向にヒロインの成長とともに展開
されてきて、ああこういうのはいいなあ、と。

ごはんの炊き方、おむすびの握り方
ひと手間かけることで、美味しく楽しくなる。

以前、幸子からNHKドラマの『天使のわけまえ
という食べることの幸せの意味をテーマにした
作品を推奨されて観て、
ちょっと考え方が変わったものです。

民放の「うま~い」「あま~い」のグルメ番組に
食傷気味というかヘソ曲がりなもんで、
ヘン!と鼻ならしてるオヤジが一匹。

というか、あんまり食べることに興味が薄いんだ。
若い頃からそうです。
金があったら、美味しいものというよりも
ギャンブルのほうに走ったクチです。

そりゃ、焼肉や寿司も旨いは旨いけれど・・・
それにね、年齢とともに好みが変わった。
笑われるかもしれませんが
煮物とか、野菜とか美味いと感じるように
なりました。最近では逆にそっちのほうで
食への執着が出てきたかな?

今年の夏、ルイちゃんに聞いて
ナスの一夜漬けにチャレンジしました。
といって、切って塩もみするだけなんですが
コツは塩昆布を使うかな
こ、これが、うまい!
感動しちゃった。
あんまり料理とかしない人なのですが
遅咲きの目覚めだったわけです。

いまはニラに凝っててこれを大目に切って
インスタントラーメンに入れると、これが
ひと味違うんだな、これが!
おいおいインスタントラーメンなんて食うなよ
なんていわないで(汗)
そんなこといったら食うものなくなるよ(汗)
本格的にといったらキリがないし、
それに好きなんだから仕方ない。
サッポロ一番の味噌とか塩ラーメンは
ときどき無性に食いたくなる。
そういう注射が打たれているわけでしょうね。
カップ焼きそばなんて食いたくはないけれどさ。

要は、ひと手間かける楽しさかな
わたしの場合は、まずそこからです。
牛丼とかハンバーガーにはなんの興味もないけれど
なんでしょうねえ、ジェネレーションなのか
脳の記憶という洗脳ってやつなのか

どこかで、食事を楽しみじゃなく
義務みたいにクチに運んでいた気がします。
なんの感動もなく惰性で食っていた
酒の肴
だから珍味のコノワタとかカラスミが御馳走。

なんかさ、そういうの損だなと
思うようになった。
酒もやめちゃったしね。

楽しい食事、楽しい食卓
そういうのあまり考えてこなかった気がする。
いただきます。ごちそうさま。は
そこからなのかなあ、とか思いました。