あかんたれブルース

継続はチカラかな

下手なツッコミとボケのボケ

For Beautiful Human Life (8)


虎子がベソかいておりまして、そのわけは
農薬、防腐剤、添加物、向精神薬などなどの
薬害問題を訴えるべくネットでいろいろ
リサーチしてたらそれに批判的なHPを発見。
けっこう詳しい方のようで専門知識を網羅
そのリンク先が理系大学の研究者たちが管理する
ブログやHPだったのでショックを受けたようです。

「そんなに大げさに騒ぐことじゃない」

そういう主旨で
なにも知らない素人が何を過剰反応してるんだ。
という感じですね。むろん虎子は素人です。
そして相手は専門家、プロなわけだ。

しかしだ、虎子
原発事故前にそういう人たちは
「安全」を連呼してたじゃないか。

利権がからんでいるからねえ。
直接的利権じゃなくても
研究者は研究資金、補助金援助の他に
自分たちの研究を正しく評価されたい
という意識は強くなる。これは当然だと思うよ。
もっと好意的にみれば
「もっと便利に豊かになる」もっといえば
「世界の食料危機を救う」なんていう
使命感だってあるかもしれない。

そりゃねえ、なんでもかんでも反対で
すべてを否定して、生きていけるのか?とか
原始時代に戻れるのかという批判を浴びる。
ベジタリアンにでもなれとか
なんか宗教が入ってるんじゃない?
と嗤われる原因にもなりかねません。

「現実」とか「現実的に」とか
いう言葉を前提におかれて
(わたしは、その現実という現在の環境が
 もっとも怪しいと思うけどね)

そういう極論じゃなくて
現状が、「過剰、異常」なんじゃないか?
ということでしょう。
それに関してまったくノーマーク
もしくは開きなおって、もしくは見ない考えない
そんなところでしょうね。
で、なんか起きると
「こんなことはあってはならないのです!」と
そんなこといっててもはじまらない。
後の祭り。
いや私たちはいいよ。
もうそう長くは生きないわけだ。
2~30年、いやもっと短いかもしれないけどね(汗)
問題なのは若い世代、子供たちのことだよ。

だいたいからし
専門家というのは専門知識はあるけれど
専門バカでそれ以外のことはまったく知らない
というか総合的な判断力応用力に欠けてるものです。

たとえば、近現代史で太平洋戦争に詳しい人でも
海軍専門とか零戦専門とか武器弾薬専門とか
軍服専門とか細分化しています。
また、そういうのひとまとめにして戦記として
網羅したとしても
金融・経済とか国際情勢とか政治・思想とか
そういうものとの関連がないので
ときどきとんでもない飛躍や暴論が飛び出すものです。

食の問題に関していえば
絶対安全とか絶対危険とかいう
「絶対」はありえません。
これは、食に限らずですけれどね。

ただ、これは批判する側にも問題があって
ガセネタや陰謀説といった風説の流布を真に受けて
ヒステリックに過剰反応しちゃうと
足をすくわれることになるということです。

遺伝子操作問題に関しては
 モンサント社住友化学の関係
 また米倉経団連会長が住友化学会長であり
 TPPを強く推し進める背景がそこにある
 そこに、3.11は米国の地震兵器によって起こされた
 計画的な攻撃であるという陰謀説がセットになって
 米倉会長はその情報から相場で巨額の利益を獲た
 なんていうのが流布されていたものです。

9.11が米国の自作自演なんていうのも
流行りましたよね。あの手の類でしょうが
こういった陰謀説が「陰謀説の陰謀」と
いわれるのは思考停止の弊害以上に
本来の問題点をはぐらかさせ、
それを反故にしてしまう。ここが痛い。

9個の真実があっても、1個「嘘」があれば
すべて嘘になってしまう。

因みに、住友化学が公式にアップした
「当社とモンサント社に関する誤認情報についての
 当社見解」というPDFです。
http://www.sumitomo-chem.co.jp/newsreleases/docs/20111128_2.pdf#search='%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E7%A4%BE%E3%81%A8%E4%BD%8F%E5%8F%8B%E5%8C%96%E5%AD%A6';

なかなか面白い表現です。
「エージェントや代理店」ではない。
「長期」協力関係ではない。
「当社は、遺伝子組み換え作物に関する事業」を
行っていない。と、その下の
モンサント社の雑草防除体系に組み込み」の
前後の表現とか。

天下の住友化学としても無視できなかったわけだ。

たださ米倉さん(住友化学会長)も
経団連会長という立場でTPPに関連して
こういった嫌疑(たとえ風説であろうとも)が
かかることは予測できたと思うのです。
ただでさえも悪名高きモンサントなんだから
そういう会社と取引する、関係が生じる段階で
すみやかに経団連会長の職を辞す姿勢があっても
よかったんじゃないですかね。
それこそ天下の住友の見識を疑うというか
名を貶めたことにはならないか?

また、住友化学も「誤認」を言葉尻だけで
解決しないで、化学の専門ブランドメーカーであるならば
その農薬の安全性を短くシンプルに
「これこれです」とたった数行入れることができなかった
なんていうのも誠に情けないことであり、
それがまたあらぬ嫌疑を生む
ネタになるわけだ。
広報の不味さといえるでしょう。
それとも、なんかあるのか(汗)?

で、さ
問題(の本質)は
もっとシンプルなことだと思いますよ。
「欧米で受け入れられなかった食品を
 なんで日本(人)が受け入れなければ
 ならないのか」だけで十分であり、
そういう意識が私たちに欠けている、だけ
なんじゃないのかな。
そういう国民の意識があって(あったとして)
政府はそれをはっきり主張すべきであって

日本に押し付けても、日本国民がそれを受け入れるか
どうかは、日本政府としては責任はもてませんよ
ユーアンダスタンド?それでもいいのね。

と釘を刺すぐらいのことしても
はたして米国が制裁を加えるものだろうか?
たかが一企業の話なのに?
それともなにかあるの?

自由主義経済の世界で
そういう規制はできません。
と「規制緩和」を逆手にとる知恵はないものか。
なんか情けないはなしだなあ

また、厚生労働省食品表示をもっと
わかりやすく、疑いが疑いが生まない
そういう仕事をしてもらいたいものです。
それとも何かあるのか?


この件は、
わたしのほうでも専門家のルートをさぐって
もっとコアなリサーチに踏み込んでみますね。

だから仲間割れはやめよう。
同じ日本人じゃないか。
敵は人間を家畜としかみなさない
目先に欲に駆られる亡者たちだ。