あかんたれブルース

継続はチカラかな

もうそういうんじゃ通用しない

インディゴ酢豚らんち(5)


長所と短所は紙一重、表裏一体のものですよね。
発達障害は相手の気持ちを察せられない
がゆえのコミュニケーション障害
所謂「空気が読めない(KY)」が問題だと
いわれます。
確かに、これは痛い欠点ではある。

長所としては、自身が興味を示すものには
超人的とでもいえる集中力がある。
固執、こだわりともいえるけど
この集中力は能力、もしくは頭の良さの大きな条件だ。
問題は、これが「障害」になるらしい。

人間の能力を査定するときに
六角形のマトリックスをもちいます。
行動力とか分析力とか思考力とかを配し
そのマックスから自己の基準を入れて描く
六角形があなた。なんて
プロ野球選手やサッカー選手にも用いられてるし
高校生の診断査定にも用いられていましたね。
先日、息子のをみました。

信長の野望」や「三国志」などの
シュミレーションゲームでの攻略本にもあります。
曹操は全般的に高く、
劉備は戦闘力は低いが仁徳は高い
呂布張飛は戦闘能力は高いが知略が低い。

アスペルガーの子は、この何かが突出して高い。
その六角形はとても歪でまるで鋭角な短剣のよう。

孔明司馬懿、荀彧、馬良、程普みたいなもので
武術はまったくダメですが、そんなもの必要ない。
彼らにそういうもを求めていない。

ところが、戦後の日本の教育、そして社会観念は
それを許さなかった。均一な六角形の人材を求めた。
これには時代環境にもよる。
太平洋戦争で多くの人材を失い、戦後復興に即戦力の
若者を社会に送り出したかったのです。
しかし、大学の数が間に合わない。
そこで、高校の普通科から、そういった人材を量産
させていったのです。しかしそれは昭和40年代まで
の時代環境だ。それがそのままずーっと続く。

文系、ホワイトカラー、それは事務職です。
これは、生産性がないんだな。
そして、こじんまりとした平均的な人材が良しとされた。
持ち点360点がキレイに60点ずつ配せられた
六角形の人材です。
なにか、どこか、歪だと注意され矯正された。
協調性がないとか、落ち着きがないとか、
社交的じゃないなんだらかんだら欠点ばかりにした。

本来、教育とはそれをうまく育んでやるものですが
とにかく当たり障りのない人間作りに奔走した。
これは学校だけじゃない。親も、家庭でも。
会社でも社会でも。

ダメダメダメと子供をダメにしてしまった
わけですよ。
しかしさ、そんな平均点の兵隊ばかりじゃ
国際競争なんかに勝てるわけがない。でしょ
はたと、それに気づいたのが文科省
次に気づいたのが企業だ。
でも企業はもう日本の若者に期待なんかしない。
そんな手間暇コストをかけるより海外から人材を
採用しようという腹です。
工場も市場も海外なんですからね。

まだ気づいてないのが親と教師とは
なんとも皮肉なものです。

アスペルガー症候群を「障害」とする
捉え方をすこし変えてみませんか?
たぶん、あと数年
この現象はもっと拡大し、いまとは大きく
事情がことなってくる。
だってここまで急増したのに今後減ったり
横ばいになったりするう?
増えたのには増えたなりの理由があるんじゃない?