あかんたれブルース

継続はチカラかな

自分の思いの強さ>目的達成のため

豚カツと思うな思えばチキンカツ(7)


サバの塩焼き定食でお昼を頂いていたら
テレビで昨日の山本太郎議員の
天皇陛下に手紙を渡した件が
取り上げられていました。
有識者はあってはならないこと、と
「マナー」でケシカランを強調されていたが
この件をマナーで括って批判するんで
一般的に理解されるんだろうかと疑問に
思うのです。

手紙といっても直訴です。
戦前もそれはあった。
足尾鉱毒事件(日本初の公害訴訟事件)で
衆議院議員田中正造明治天皇に直訴した
のがもっとも有名でしょうか(1901年)
このときの直訴を書いたのは「萬朝報」記者
だった幸徳秋水だった。田中はこれで議員辞職

日本は戦後、天皇を象徴とすると憲法に定めて
政治には関与させないと明記している。
これは明治天皇でも同じで
日清戦争日露戦争でも、あの明治天皇でも
政治問題に関しては配慮している。
昭和天皇も同じです。

そういうのもあって、わたしは戦争責任問題で
昭和天皇を糾弾する論調に対して
まったく問題がないとはいえないけれど
そういう批判ってどんなものなのかなあ
と疑問に思う。
ある意味で、天皇は利用されていたとも
いえるわけです。
だから、そういう糾弾をされる方たちは
歴史を理解しているのかどうかと
見識を疑うわけだ。

山本議員は、知ってほしかったという。
最近よくある「理解してほしい」欲求だ。
では、はたして天皇は理解していないのだろうか?

そういう手紙をもらった天皇は困惑したと思う。

どういうリアクションをすればいいのか?
無視すれば無視したで、
山本議員に賛同して
原発反対」のアクションを起こす?
もしくは、
「日本のために原発推進」と発言する?
どっちにしろ政治に関与してはならない
天皇陛下にしては困ってしまう。
これはマナーとかの問題じゃない。

また、山本議員の目的は原発反対ですが
はたしてこれが、原発反対運動にプラスに
働くかどうか?
まあマイナスでしょうねえ。
狂信的な、ヒステリックな運動という
イメージが一般市民の意識を砕いてしまいかねない。
下手なパフォーマンスだったと思う。

ひとつのテロ行為なわけです。
こうでもしないと世間が注目しないと
考えて喜々としてる反原発運動団体の人は
よく考えてみたほうがいい。
すっごい迷惑な話だと思う。
原発運動は半歩後退です。
天皇に対するという以上に、国民にとって。
マナーとかじゃなくて見識のなさ
あさはかさ。

正論なのに正義なのに
思い通りにならなかったら・・・
三面記事のストーカー事件と同じレベル
これがこの国の知能だ。