あかんたれブルース

継続はチカラかな

ストレスの共食い。

I&U研究所(食い物の話・3)


このシリーズをスタートさせたとき
わたしにはある目論見がありました。
それはYou Tubeで酷いめにあってる
鶏や豚や牛の惨状から

こんな環境じゃあストレスたまるだろうなあ・・・

病気にもなるよ。
狂牛病や鳥・豚インフルエンザとか
このせいじゃないかと。
その共食いも問題になるけれど
最終的にそれは人間が食ってるわけです。
ストレスで死んだ家畜の死肉を食ってる。

ストレスを食ってるんだ。

そう脅してね、いい気になってる連中に
冷水を浴びせてやろうと考えていたのです。

ところがさ、途中で埼玉県かどこかの
なんとか葱っていうのが一度収穫してから
畑に放置してストレスを与えることで
美味くなるというのを聞いて・・・大破。
葱なのに甘いのだそうです。

参ったなあ・・・

そういえば果物でもストレスを与えて
糖度を増すといってなあ。

5日ぐらい悩んで
この手は封印しようと思ったのですが
そこはそこダテに歳は食っていません。
6日目の朝、つまり今朝閃いた。

甘い=美味い これが間違ってるんだ。

だいたい葱が甘いなんておかしい。
大根が甘ければ甜菜。大根じゃないの!
昭和30年代生まれか、それ以前の人なら
憶えているはずだ
野菜はもっと野菜っぽい味がした。
それは青臭く、深い味だったよ。
トマトとかキュウリとか
ほら、となりのトトロのメイが抱えていた
あの野菜だよ。リメンバーベジタブル!

人参ももっと癖があった。
だから子供は苦手だったんだ。
トウモロコシも品種改良されて甘くされた。

グルメ番組でなんでもかんでも
「あま~い」を連発するから
甘い=美味しいみたいになっちゃてるけれど
ちょっとそれはおかしいんじゃないの。

子供じゃないんだ。

日本人の味覚が幼くなったか
させられたのか
わかりませんが、これって恐い話だぞ(汗)

今日、お昼のテレビで徳島の村さんという
名人漁師を紹介していました。
この方の魚はとても美味しいと評判で
一流シェフにひっぱりだこだそうです。

村さんの技はできるだけ魚にストレスを与えない。
そういう手間隙と技術を駆使している。
なに?そんなことできない?
プロがいう言葉か! 恥を知れよ。
そして村さんを見習えアホ。

村さんの言葉に感動しました。
「魚は食材ではない。生き物です」だってよ!

量ではなく質。
いかに付加価値で勝負するかが
これからのポイントだと思います。

村公一さん、感動しました!
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/09_02.shtml
こういう人がいる日本、日本人
まだまだ大丈夫だ。