あかんたれブルース

継続はチカラかな

吉田さんが豆鉄砲

愛する技術という発想(65)


フロムの愛する技術とやらのお話でございます。
しかしなんでございますねぇ
人間関係っていうのはとかく厄介なもので
相性とか好き嫌いとか鼻持ちならない奴とかいて
面倒なものでございます。
便利になって個人主義とやらが信奉されると
とかく人付き合いを敬遠していく傾向が増すのか
最近ではコミュニケーション能力の劣化が
問題になっております。
察する機微をよむ駆け引き以前の話として
会話のキャッチボールができない人が多い。
相手の言葉を上手くキャッチして返せない
わたしなんぞはそれをダンスに例えたり
しますが、卓球、温泉卓球みたいなものに似てる。
あれは風呂上りの余興ですから
勝負というよりもラリーが面白い。
んですが、こっちが一生懸命返しても
すぐにスマッシュするバカがいる。
何が嬉しいんだかヘラヘラしたアホ面の奴。
昼休みにみんなで輪になってバレーボールしてても
そいつのところにボールがいくと
慌てふためいてブロックして落すバカ!
「なにやってんだ!」というと
「わたくしテニスをやってたせいで
 ついボレーの癖が」
ホントの話ですよ、村田君っていったなあ。

こういうのがいて、会話が続かない
そんな無情観に浸ることが多々あります。
なんか話して損した気分になる。
本人に悪気がないから始末が悪い。
この間もひょんなことから倍賞千恵子の話になった。
美人だよねえ好みだなあなんていったら
後ろの席のYさんが話しに食いついてきて
さくらは、と寅さんの話にワープさせた。
ま、それぐらいはいいんですが
寅さんの妹さくらは妾の子で
寅さんは本妻の子だとウンチをちびった。
いやウンチクを開帳した。
それを横にいた温厚な吉田さんがへええそうなんだ
と相槌を打った、途端このバカなんていったか
「そんなことも知らないのはっきりいって
 これ日本人の常識だよ」だってよ!
さすがの吉田さんもびっくりさ。
あまりのことにわたしも唖然。そこでお仕舞い。

そのことを段平に後で話したら
「さくらが妾の子?逆じゃねえかあ」

どっかーん!

ま、こんなものです。
でもさ、間違ってる間違ってないは別として
知ってる知らないも別次元で
こういう相手を小ばかにしたような口の聞き方
それもギャグではなくマジでやられうと
興ざめしちゅよね。温厚な吉田さんさえもだ。
それを言った本人がまったく気づいていない
ことがまた痛い。

根は親切で小心者なんだ。
神経質で心配事があると夜眠れないと
しょっちゅうこぼしている。
自分のことには過敏でも他人のことには気がまわらい。
自分の言葉が(欲求が)どういう波紋をよぶか
想像力がそこだけぽ~んなんだ。
この人はそれでこれまで失敗してきて
いじめにもあってきたんだろうと思いますが
その原因はすべて相手にあると世の中を斜にみてる
フシがある。ところがどうしてそのタネは
自分で撒き散らしているわけです。
こういうのしょっちゅうですからね。
残念ながらこの先も彼のご難は続く。

色々親切にしてくれので
最後にひとつ俺が言ってやろう思ったんですが
ルイちゃんがやめとけと言う。
言っても聞かないしわからんと。
憎まれるだけだと。
そうさねえ、五十になってもこれじゃあ
他人が言っても聞かないし今から変えられないだろう。
骨身に沁みる痛恨の失敗をして心を入れ替えるとか
なんかそういう大事がない限り。
わたしゃ恨まれるぐらい屁でもないけど
そこまでするほどの義理もないので
ここはルイちゃんのいいつけを守ることにする。
みなさんも気をつけてくださいね。

黙ってても観てる人は観てて
愛想を尽かされていること、あるんだよ。
こういう会話術も基本っていえば基本の技術
う~ん・・・こんなのを技術というのも
なんかハードルが低いというか
でも現実問題としてこういう人、多いんだ。
残念なことですがこれが実情だ。