あかんたれブルース

継続はチカラかな

心の裏のゲラゲラポー

愛する技術という発想(70)


巷では『妖怪ウォッチ』なるアニメが
大ブレイクしているそうな。
主題歌のゲラゲラポーのうた
これがまた老若男女に大ウケだ。
確かにかっちょいいというか楽しいリズム
http://www.youtube.com/watch?v=uNnv1HvCiag
クオリティーも非常に高いんだな。座布団三枚!

さて、この『妖怪ウォッチ』によりますと
この世のなかの何もかも悪いことはすべて
妖怪の仕業ということらしいのですが
たかが漫画の話とはいえ、これ
当らずも遠からずじゃないかと、唸った馬太郎。

この間、狐の話とかしましたよね。
狐憑きの話。
日本にうつ病が確認される以前はこれ(憑き物)が
主流だったって、話なのだ。
日本の近代精神医学界の草分け森田正馬
祈祷性精神病からその原因を探ったと。

オカルト番組なんかでは憑き物とかよく登場する。
活躍するとは祈祷師とか聖職者とか霊能力者だ。
ああいった魔物っていうのも妖怪だわね。
憑くんだよ(汗)

今の人たちは狐憑きとかいうと笑うかもしれませんが
わたしらの時代の、地方では、
近所の誰それさんの婆さんは、爺さんは、
狐に化かされた・・・という話は
そこらじゃうにあったものです。

かくいうわたしも高校二年のときに化かされて
大変なだったことがある。
上京してからは、青山図書館の前の公園で
化かされて前後不覚に陥ったことがある。
あれが37歳ぐらいのときでしたかね?
もっとも、それ以外に夜の銀狐にはショッチュウ(涙)
まあ、いいじゃないか。

で、化かされるときがあるんだ。
実際に体験したんだから本当なの!

でね、それってどうも外からのアプローチ
だけじゃないみたいなんです。
妖怪ウォッチ』でいうところの
何でもかんでもすべて妖怪の仕業は
額面通りに捉えれば、みんな被害者となるけど
それを外的要因だけではなく
内的要因も含めて考えれば、本人自身が犯人
であるってこともいえるんだなと。
それが妖怪の正体なんじゃないかと。

もっといえば、そういう物を棲まわせてしまう
生みだしてしまった、のではなかろうか
と、考えられるフシがある。

というのは、なんでお祓いは
祈祷師とか聖職者とか霊能力者なのか?
まさかそれが布教のデモンストレーション
てなわけもないでしょうに。
除霊中に事故で死んだって話は聞きますが
それで信者になったって話は・・・あるか(汗)
まああったとしても
空海親鸞日蓮がそれで信者を増やしたって
あんまり聞かないじゃない。
それでも坊主はひっぱりだこだ。
エクソシストは神父さんだもんね。
不信が原因してるのではないか?

ところで、なんか信じられるものをもってる?

戦後の日本社会において
キリスト教社会においても)
信じる対象が非常に曖昧になってしまった。
迷える時代・・・
悪しき妖怪の絶好の住処なんじゃないかな。

フロムの「愛するという技術」とは
そういう冷蔵庫の裏みたいな魔物の住処を
作っちゃいけないよ、てことじゃないか。

ゲラゲラポー♪