あかんたれブルース

継続はチカラかな

赤レンジャーに花束を



TBSドラマ『アルジャーノンに花束を
の原作はダニエル・キイスSF小説
あのアイザック・アシモフが絶賛した
SF史上不朽の名作。
1968年に『まごころを君に』で映画化
その後2回リメイクされ
日本でもドラマ化されて今回が三回目。
まごころを君に」同様に
アルジャーノンに花束を」は
聞き覚えはあるけれどわたしは
未読未観でした。
そのぶん先入観なしで観られているのですが
ネットの感想は原作や
前のフジ系のドラマと比較されているようです。

TV仕様で恋愛ドラマに仕立てているけえれど
馬pの弟山pが演ずる三度目のTBS版の
アルジャーノンに花束を』の原作が
SFであることにはかわらない。

脚本監修の野島伸治はこれまで
『聖者の行進』『未成年』などでも
知的障害者を現代人の意識に対する
アンチテーゼとして描いている。

ま、原作が原作なので
TVドラマのお約束のしがらみは
ここでは治外法権の公算大で
そのへんからして『Dr.倫太郎』とは違うかも。
因みにダニエル・キイス
『五番目のサリー』『24人のビリー・ミリガン』
といった解離性同一性障害(多重人格)
の作品を手がけている。
不思議な偶然、シンクロリンクです。

ドラマ『アルジャーノンに花束を』と
Dr.倫太郎』には母親の存在がクローズアップ
されています。
子供にとって、いや人間は成長しても
その存在は大きいのだ。
そういう思いを踏みにじるような
事件のニュースを知らされると胸が痛みます。
それ以上に傷ついてる人たちは多いんだろうなあ
だからこれって偶然のシンクロリンクではなく
テレビドラマ制作の純然なマーケティング
なんでしょうねえ。

さて、野島版TBSの『アルジャーノンに花束を
膨らませて紆余曲折を経てどのような
収束でラストを向かえるか。
まさか原作とは違うってことはないと
思うんですけどねえ。
Dr.倫太郎』のラストが透けて見えるぶん
大いに気になるところです。