ブルースな夜
まだ俺が半ズボンを履いてた頃
お袋が俺によく言ってたもんだ
「女は甘い言葉で近づいてきて
お前に色目を使ってくるけれど
女とは二つの顔を持つ生き物。
いつかお前は夜に打ち捨てられ
ブルースを歌うハメになるのさ」
女の二つの顔とは
暗がりでは真木よう子
スタンドの灯りをつけたら吉田沙保里。
陽のあたる場所は苦手だ
暗くなるまで待って
熱いトタン屋根の猫
ベニスに死す
地獄に堕ちた勇者ども
誰がために鐘は鳴る
八点鐘が鳴るとき
危険がいっぱい
死刑台のエレベーター
死の接吻
悪魔が来たりて笛を吹く
そして今、雨が降り始めてきた
ほら、笛の音が聞こえてくる
ウーイー、淋しげな警笛の音だ
土手を横切って吹き抜けていく
「ウーイー、デュ、ウーイー」
カタコトと古びた線路が軋むと
それが夜の奏でるブルースの唄・・・
http://www.youtube.com/watch?v=E2q2uRNs2hc&feature=related
(この記事はトリックスターの記事から転載)