あかんたれブルース

継続はチカラかな

枕草子を科学する

嘘と思い込みとプロセス(3)


日本は文系社会であると
とある理系の東大教授が嘆いていた。

文系・・・?

いわゆる法学部のことをいってるんですね。
もっといえば法規に精通した事務屋だ。
理系は結局は
キツイ・キタナイ・キケンの3Kなんだと。
理系出身の自身を嘆くように。
官僚の世界でも9割が文系で理系は1割
だそうです。

モノづくり、技術大国のニッポンが
地盤沈下したのもここに大きな原因が
あるんじゃあなかろうか。

企業のトップはだいたいが総務とか人事とか
経理とか事務屋出身が多くなっていますよね。
営業も文系だ。
現場のエンジニアからなんてレアなんです。

また、この文系が現場を牛耳る。
ああしろこうしろ消費者のニーズは
ああだこうだ、売れセンはこうだと
自論のマーケティングを主張するけれど
これが的を得ていない。
結局は飽きられて売れない。
センスがないんだな。
文系なのに(涙)

シロモノ家電がふるわなくなったのは
価格競争だけじゃなく
デザイン性にあったと聞く。
なんでそんなことになったかは
予想はつきますよね。
遊び心がないっているのもあるかも。
本が売れないのも主導権が編集者から
営業がそれを握っているからだ。

ここんところの中国のトップは
理系出身者だそうです。
中国がいいとはいわないけれど
日本の文系偏重はやはり時代遅れかと。
戦前はほどよくバランスがまだ
とれていたようです。

文系=ホワイトカラー
理系=ブルーカラー→研究者・技術者
   →オタク・変人
なんて図式は、嘘だ。

また、文系からどんな社会人を世に送ってる?
もうこのあたりで目先を変えたほうが
いいとは思うのですけどね。

グローバル時代にあって
一般的な弁護士ではなく専門知識を有する
弁護士が今後必要不可欠になるとか
つまり、理系弁護士です。
知的所有権の争いが増えてくると
法律的知識だけではなく
開発に伴う専門知識が必要になるんだとか。
弁護士ブームもすぎて飽和状態
これから弁護士を目指すなら理系弁護士だね。

以前、語学教材の仕事をしていましたが
そのなかで「理系英語」なんて
ジャンルもあった。

医者から作家になる人たちも多いわけで
また国語も理論的な理系国語もあっていいし
理系社会学なんてあってもいい。
理系マスコミ学とか。

二歩先三歩先をみるのはいいけれど
行動に出るのが早すぎてもつらい
かといって今のトレンドで動くと
必ず先々時代おくれになってしまう。
「温泉芸者のブーツ」の諺だよね。

原油高に円安から漁業関係者が
大変みたいですが
先々をみれば海洋事業関係は有望かも
海洋地下資源がどんどん発見されている。
エコな資源開発はこれから大きなテーマだ。
日本食とか日本文化もまた経済活性化に
効果的みたいです。
自動車の次はこういったソフトウエア
なのかもね。
アニメからコスメ・ファッション
グルメに観光などなど

十年後は今の仕事の半分がなくなってしまう。
その半分がなくなったままでなく
新しい仕事が半分生まれていてほしいものです。
だったらなおのこと。

だいたい文系、理系で分けるのも
たんなる大学受験の都合であって
そういう考え方も古いんじゃないのかな。

この世のすべては「科学」です。
歴史も哲学もすべて科学だ。
そういうスタンスが必要なんだと思う。
人間関係とか心の機微も
その場その場の気分や雰囲気なんかに
流されないで、科学として捉えれば
そこに良い悪いなんてないわけで
気が滅入ることも少なくなると思うのです。