あかんたれブルース

継続はチカラかな

エリーの複雑な親心 3



ここまで書いていて、なんとなく見えてきた。
さっきの記事を書いて明日アップしようと
布団に入って夜中に目がさめて
思い返していたんだ。
ある台詞が引っかかった。

「本人同士が好きあってるんだったら」
即(↓)
  結婚

こういう図式がエリーは納得できなかったのでは?
「エマには自由な……」の言葉には
そういう母親の思いが込められている。
これは愛に命をかけた女の意気地だ。

ところが、私たち茶の間の向こう側は
そのへんがいまひとつピンとこない。
「本人同士が好きあってるんだったら」
「本人同士の意思を尊重」となる。
これが現代の主流です。

考えてごらんよ。
初恋が成就するってレアケースだぞ。
ビギナーズラックでそれが上手くいくなら
それにこしたことはないけど。
だけどさ、それを周囲が即結婚と盛り上がるか?
そこにはドラマでいう後継者とかの目論見があり
「一石二鳥」という言葉も飛び出たわけです。
ましてや戦前戦中の話ですよ。
表向きは恋愛仕立てになってはいるけれど
この性急さは不自然だ。

そこがエリーは引っかかったんだよね。
で、ドラマを観てる私達は成り行きから
二人が一緒になればいいと思う。
私たちはこっちに引っかかったんだ。
違った意味でのハニートラップだな。

エリー(リタ)は母親として
娘に幸せになってほしい。
その幸せとはイコール幸せな結婚ではない。
無論それも入っているでしょうが、
もっと広い意味での幸せなのだと思う。

私たちはただ善意の茶の間の人間だし、
第一、「愛」とかそう深く考えない。
上手くいったら万々歳で、愛があり。
上手くいかなかったら、愛じゃなかった、
愛が足らなかった、運が悪かった、
見損なった裏切られた許さないとかなる。
それじゃあねえ(汗)
子供のサッカーと同じだよ。

脚本家がそこまで仕組んだとは思えない。
仕組んだとしても大方の視聴者はわかんない。
感情的なエリーに戸惑うぐらいかな。
この件のエリー(リタ)の台詞は
資料から生前のリタの言葉や考え方などから
生まれたものだと思います。
まったくのフィクションじゃないわけで
そうそう勝手に脚本家も動かせないもんね。

そう考えるとエリー(リタ)という
女性は素敵な人だと改めて思うわけだ。
マッサンは彼女がいなかったら
国産ウイスキーの夢もニッカ創業も
どうなったことやら。
まるでスコットランドからこの国に
ウイスキーを伝えるために天に使わされた
ような感じです。

と、ここまで書いて
今日の回・・・
なんか戦争とリンクされていました。
リタはマッサンと出合う前に
婚約者を亡くしているんだよなあ
それと日記をみちゃあなあ・・これで世間はアウトだ。

せっかくうまくまとめたのに・・そうくるか
まあそういうのもあったんでしょう。
周囲が日本が浮かれて戦争未亡人も凄い数
だったことですから。

愛はどうなった?