で、思い出したか? いんや思い出しません。
火を熾す。
ということから、古い記憶が蘇ってしまった。
水島新司といえば『ドカベン』とか野球マンガの第一人者ですよね。
彼の初期の作品で学童誌(小学館の小学○年生)に連載されいた『ゲンは泣かない』。
これは野球マンガではなくて、闘犬のお話。舞台は四国高知で、少年と闘犬のお話でした。
ほら、犬の名前を忘れてる。今し方まで憶えていたのに(涙)。そうとう惚けてます。
その一話の中に、人手に渡ってしまった愛犬を探しに大阪に向かう主人公。
そこで貧しい兄妹と出会う。
彼らも大阪城の壁に両親との想い出の落書きを確認したいと一緒にいくとの話。
これが泣けましてね。
小学生が泣くんだから相当なものでした。
貧乏なんです。すごく。親がいないんですね。
小さな、幼稚園ぐらいの妹が火を熾すシーンがあります。
七輪で。新聞紙を燃して火を熾す。
当時、昭和40年代ですから、いくら私が田舎の人間でも七輪は使わない。
ガスですよ。練炭はありましたが。
彼女がマンガとはいえ上手に火を熾すのですね。
火を熾すのにも手間がかかったようです。
その手間のなかに幸せを見いだすものなのでしょうか。
ここで少し検索したら手掛かりが見つかりました。
「小学三年生」だったようです。(私も)
主人公は源太。愛犬は「大力」だったようです。(力丸と勘違いしてた。)
1968年4月号~1969年3月号までの連載だったそうです。
正確には『ゲンはなかない』だったようですね。
予告のタイトルが『泣いてたまるか』だったのをなぜか憶えています。
それからしばらく経って、私の町に「闘犬」の興行がやって来ました。
港を使って特設会場の興行でしたかね。
それを目撃して、あまりの残酷さに犬好きの少年だった私はすっかり萎んでしまいました。
土佐の闘犬ってもうやってないのでしょうか?
写真はhttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/4855/60shouA.htm
からお借りしました。