あかんたれブルース

継続はチカラかな

戦国大名と宗教

甘茶でカッポレ(3)


 家康が戦国の世にピリオドを打ち、徳川幕府を開設すると
 朱子学の理念を植え付けることで国家の基盤としました。
 家康自身は浄土宗だったとのことですが、怪しいところです。

 試みに、それ以前の戦国武将たちに信仰する宗教を聞いてみました。
 仏教と神道が重なる場合はふたつ記載しておきます。

 北条早雲禅宗」(臨済宗曹洞宗など)
 斎藤道三日蓮宗
 武田信玄禅宗諏訪明神
 上杉謙信真言宗 毘沙門天
 毛利元就浄土真宗厳島明神」
 伊達政宗禅宗
 島津忠良「稲荷明神」

 織田信長禅宗と熱田明神」
 豊臣秀吉「春日明神」
 加藤清正日蓮宗
 小西行長高山右近明石全登大友宗麟などが「キリスト教

 禅宗が多いようですが、ところ変わればで、毛利氏が浄土真宗に対して、
 島津で浄土真宗は「隠れ念仏」といわれてキリシタン同様に厳禁だったそうです。
 また、日蓮宗の一派も徳川幕府では非常に危険視されていた。

 それでも徳川幕府以前は各人色々ですね。
 これは戦国大名の信仰心が深い。というわけではなく、
 政治の道具として、また本人の治世外交の理論武装に活用していたそうです。

 家康自身も一向一揆に辛酸を嫌というほど舐めさせられています。
 それでも彼のブレーンには
 天台宗南光坊天海、臨済宗の以心(金地院)崇伝などが深く関与しています。

 親鸞からを開祖とする本願寺も八世の蓮如一向一揆を組織、指揮して、
 十一世の顕如(光佐)では信長との12年におよぶ石山合戦を展開させました。
 
 比較的に寛容に思える仏の道も過激で生臭くもあり、諸刃の剣のようです。

 信長生きた中世の戦国時代というのも、ある意味「日本の宗教戦争」のようでもあります。
 利用するものとされるもの。
 そして、信仰・宗教と哲学というものは密接な関係にあり、
 個人と国家に強い影響を与えているものだと思いました。

 21世紀は宗教と哲学の時代だそうです。
 はたして、私たちはこれから、どう「それ」と向き合い付き合っていくのでしょうか。