満州のダークホース
アシヤ・・・日本のアシヤ・・・
楢崎皐月が「アシヤ」というキーワードから
神戸の芦屋に調査に行くのはそれから数年後。
昭和24年〜25年。一説には昭和30年〜31年。
いずれにしても、敗戦の後の話でございます。
さて、楢崎皐月は満州で磁場というか科学的な「電気」と
竜脈という風水的なパワースポットなるものの存在を知り、
「(植物)波農法」という自然農法を発見する。
これが戦後の昭和30年代の選挙運動に大いに関係する。
当時、農家は政党の重要な票田でした。
現在では子供手当とか公約で選挙が戦われますが当時は「農法」で戦われた。
それくらい、食べること生産くることは重要死活問題だったのだ。
左翼政党はソ連の「ミューリン法」を訴え
右翼系はこの「波農法」で激突します。
これに世界救世教の「観音法」が加わって大変な騒ぎだ。
結局、GHQの指導で米国型近代農法にとってかわられる。
化学肥料と農薬にたよる農法が勝利した。
ここまでは昔、記事にしました。
どこに書いたか書いた本人もわからない奥の奥です。
そうそう、この楢崎の研究を戦後も支援していたのが星一です。
星製薬の星一は星新一の実父であり、杉山茂丸の第一の門下生ですよね。
阿片から医薬品を生産する事業で星製薬は発展した。
後藤新平の資金源とみなされて政治的にターゲットにされたのでした。
ここまで以前、紹介したんだけれど。
ふと、
>世界救世教の「観音法」が加わって
さて、ここから近現代史インデアンウソツカナ馬太郎は考える。
世界救世教は大本教から独立した教団(教祖・岡田茂吉)ですが
そのバックには堀川辰吉郎がいる。
大本教の出口王仁三郎と堀川の関係は周知の通りです。
生長の家とも交流していますが、この生長の家も大本教から分派した教団です。
点を手繰れば、大本教と堀川辰吉郎に繋がる。
じゃあ、大本教の主張はなにかと色々あるけれど・・・
一言でいえば「古神道の復活」なんだな。
「古神道の復活」・・・
今年上半期で近現代史の謎で飯野吉三郎を紹介しましたよね。
あの山県有朋が、あの児玉源太郎が信奉した怪人。
この飯野のスローガンも「古神道の復活」なんだな。
で、古神道とはなにかというと現在の神社神道以前の
室町時代の吉田神道や伯家神道以前に神道をここでは古神道とします。
国家と宗教というとピンとこないかもしれません。
創価学会?とかぐらいでしょうか。でもね
この満州は日蓮宗の影響を強く受けた石原莞爾が造った国でした。
西本願寺の大谷光瑞の存在を思いだしてください。
大弾圧を受けた大本教も最盛時信者500万人です。
現在でも長生の家はすごい勢力ですよね。
満州には「阿片」があり、「科学」があった。
その科学は西洋キリスト教的な科学だけじゃなかったようです。
そして、「宗教」もありました。
日蓮宗と浄土真宗と古神道と国家神道が絡み合っていた。
国家と宗教には密接な関係と影響がある。