あかんたれブルース

継続はチカラかな

ゴールデンタイムにドキュメンタリー登場!




一昨日の月曜日、テレビ朝日でドキュメンタリーをやっていました。
しかもゴールデンタイムの7時からみっちり1時間番組。
特番じゃないみたいです。

凄いね、すこし時代が変わった?

ドキュメンタリーは誤魔化しが利きませんから
たとえ、テレビ朝日朝日新聞でもかまいませんよ。堂々勝負だ。

で、オンエアされていたのは「金嬉老(キン キロウ)事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AC%89%E8%80%81%E4%BA%8B%E4%BB%B6

説明は省きます。

いまから40年前の事件です。
そうアニメの『サザエさん』がスタートした頃。私が小学4年生頃。

差別というテーマがある。

人種差別ってしたことある?

   米国では黒人差別が鮮明ですよね、肌の色でハッキリ区別できる。
   でもね、それ以外に、アイルランド系、ドイツ系、ポーランド系、イタリア系。
   日系、中国系、朝鮮系とかヒスパニックとか・・・インディアンもいたな。
   自由の国は差別の人間交差点なわけです。

それに比べたら日本は差別は少ないほうです。

それでも差別はある。
男女(オカマとか性同一性障害とか)差別、
職業(百姓とか金融業とか)差別、地域(田舎と都会とか埼玉とか足立区とか)差別、
いくらでも差別したがるのが世の常。善良な一般市民の性癖です。

部落やアイヌの人達、そして在日朝鮮人の差別はもっと大きい。

いったい日本人はいつから朝鮮人を差別するようになったのか?
明治に入ってからですね。
日清戦争から日露戦争にかけて、
日本が列強の仲間入りをを目指してからだと思います。

   因みに、日清戦争後はたくさん中国人や朝鮮人の留学生を受け入れていた。
   それでも、留学できるのは比較的裕福な家の若者ですが。
   いまでもインド人とかパキスタン人の若者が日本に来ているでしょう。
   あなどってはいけません、彼らは祖国では召使いをのいる家庭で育ている。
   だから掃除ができないそうです(汗)。
   彼らが滞在したウイークリーマンションの汚いこと。もう大変だそうな(涙)


この金嬉老事件は、借金トラブルから在日朝鮮人金嬉老静岡県清水市
稲川系の暴力団員二人をライフルで射殺して、寸又峡温泉に逃走。
旅館に宿泊中の13名を人質として篭城して、幼い頃子からの「人種差別」を訴えた事件です。

この事件はこれまで特 番とかの「昭和のあの事件あの人」的な扱いで
何度か紹介されていますから、御存知の人も多いかも。

だいたいが金嬉老に同情的です。

私もそれは同感。

根底に日本人の朝鮮人差別がありますからね。
金嬉老の叫びに胸が痛むわけだ。

ところで、それはそうとして、それは少し横に置いてさ。

金嬉老が受けた差別。つまり静岡県清水市の市民が行った差別だ。
ちびまるこちゃんのお祖父ちゃんやお父さんがやったかもしれない差別って
どれぐらいの規模だったのでしょうか。

いや、差別がなかったって言っているんじゃない。誤解しないでね。
差別はあるのです。
それがゆえに、はじき飛ばされた在日や部落出身者は貧困もあって
暴力団組織に入るケースが非常に高かった。

金嬉老も事件を起こす以前のプロフィールは道を誤り
少年院から刑務所を出入りする人生を歩んでいた。
それもこれも差別のせいにすることも可能です。

でもさ、差別を受けた在日朝鮮人がすべて道を誤ったわけではありません。

ここもひとつのポイントだ。

また清水のひとたちがみんなで差別したわけでもない。

私は自分のブログで中国や韓国や北朝鮮のことを批判することがあります。
その政治姿勢や外交や品性の悪さに頭を抱えることが多いからです。
実際に、よろしくない。と本気で思っています。
書くと長くなるので本日はやめておきますが(汗)。

私には中国人や朝鮮人の友人がいる。
私は差別が嫌いだ。理不尽だと思う。理不尽なことが嫌いなのです。

事件後、韓国に送還されて英雄扱いされた金嬉老
その後、愛人の夫を殺害しようと放火して、その栄光は地に堕ちます。
いまは出所して美しい奥さんと結婚しているようでした。
別に金嬉老のことをどうこう言いたいわけじゃない。

ドキュメンタリーとしての「金嬉老事件」は良くできていました。

特に、彼の母親が息子に残した言葉
「日本人も悪い人ばかりではない。いい人もたくさんいる」
には考えさせられた。だから本日の記事にしました。

日韓合作映画の『夜を賭けて』(原作・梁石日)の台詞に
「あんたはいい日本人だ。日本人の10万人に1人のいい人」
というのがあった。たしか原作にはなかったと思うので、
映画の脚本で挿入されたものだと思います。原作にあってもかまわないのですが。

こういのは、よくないよ。

この一本の台詞で、私はシラケた。この映画の評価も30点ほど下がりました。

韓国人、朝鮮人のこういった民族としての特性。

これもあります。


木を見て森をみて、また森を見て木をみる。
そういうのって必要だと思います。