あかんたれブルース

継続はチカラかな

笑わせてそして泣かせて



梅ちゃん先生』(再放送)とか
昨年の大河『軍師官兵衛』の鶴太郎の演技を観てて
前者では渥美清の寅さんを
後者には『仁義なき戦い』の金子信雄の山守を
重ねて苦笑い。
もともとがモノマネ芸人なのですが
ここまでくるとパロディといえるのか微妙・・・
またなんにしても軽くて薄っぺらい。
もっと『異人たちの夏』のように自然であって
ほしいと思うのでした。
正直なところ鼻につくのだ。

コメディアンから俳優への道は難しい。
コント55号坂上二郎さんが
ドリフのいかりや長介がそうだったように
どうしても軽くなってしまう。
ハナ肇がボーダーに位置するんでしょうか。
その最高峰はやっぱり渥美清ってところ
なんでしょうねえ。

ま、渥美清は別格として
わたしはてんぷくトリオだった
伊東四朗を俳優として大いに買っております。
なんだろうねえこの差は・・
鶴太郎のことそう嫌いじゃないんだ。
だから安易な模倣でお茶を濁してほしくない。
書画同様に。
だからたけしにコキおろされるんだ。

コメディアンではないのですが
先日、徹子の部屋前田吟がゲストに呼ばれてた。
寅さんの妹さくらの旦那さん役だった役者。
花の俳優座15期生。
同期はに原田芳雄夏八木勲林隆三地井武男村井国夫高橋長英秋野太作浜畑賢吉栗原小巻太地喜和子赤座美代子などなど
そうそうたるメンバー
にしては非常に地味な存在ですが
それが「実直な」という芸風にあって
いい味をだしている。
『マッサン』でも彼の存在が安定剤となった。
風間杜夫じゃあまだまだです。

この前田吟は大変な苦労人で
もともと私生児だったんですね。
徹子の部屋でその生い立ちから俳優座への足跡を
聞きながら、なるほどなあと感心した。
苦労すればいいってもんでもないんですけどね。
鶴太郎が苦労していないというのでもない。
どこかテレというか負い目があるのかなあ。
役者でいくのならでんでんみたいに
もっと開き直って違う意味で弾けてほしいです。

それと、前田吟の同期はほとんで死んでしまった。
伊東四郎てんぷくトリオでは地味な存在で
三波伸介の引き立て役でしかかった。
無事これ名馬だよなあ

とはいえ日本映画の金字塔といわれ
奇跡のキャステングとする
仁義なき戦い』出演の俳優で生き残ってる
梅宮辰夫と千葉真一が出てましたが
Vシネマ『日本統一』にはがっかりだった。
脚本が演出が予算がの問題じゃない。
また、北大路欣也にしても同じ。
だめなものはだめだね。
梅宮、千葉、欣也にしてからがこれです。

本筋の役者が少なくなっていくなかで
鶴太郎には正攻法で頑張ってほしい。
あの異人たちの夏のような演技で
泣かせておくれ