あかんたれブルース

継続はチカラかな

その男、計り知れず。

一昨日の晩、翌日の引越しを前にして
自宅に電話いれてみました。
と、息子が相談があるという。なんじゃらほい

ソーコーカイなんだけどさ・・・
色紙になんて書けばいいのかなあ?

ソーコーカイとは壮行会のことで最初ピンとこなかった。
高校卒業にあたって剣道部の壮行会に出席するそうです。
色紙というのはお世話になった顧問の教師に
感謝の気持ちを込めて贈る寄せ書きのことだ。
通常のことなら慣例的にごく普通のことですが
ウチの場合はちょっと状況が違う。
なんたって部活顧問の教師に反旗をひるがえし
最後までたった一人でそれを貫いて
三年生の引退一ヶ月前に自主的に引退したものです。
部活顧問教師の「俺の指導」を否定したのだ。
学校の教師と生徒という関係以上に
剣道の世界では有り得ないタブーな行為です。
ま、それを腰を入れて応援していた保護者が私たち(^O^)/
去年の今頃は修羅場でした。
息子にとってセコくて薄っぺらい大人の世界を垣間見る
ある意味よい実践社会勉強になったと思います。
ウチにとっても家族が一丸となっての戦いだった。

勝ったよ。
完勝だったと思う。
途中いろいろチョッカイ出してきたけど
父が学校長に面談に行くそうです。の一言で
その薄汚いアプローチもピタッとなくなった。
息子はスポーツ推薦をやめて指定校推薦で
晴れて志望大学に入学できたし
卒業式ではクラス総代に選ばれた。
この馬鹿教師にいわせると中途半端なダメ人間だそうですが
親バカで結構のわたしには過ぎた息子でした。

結局、録音しておいた体育職員室の暴言記録は
学校にも教育委員会にもマスコミにも送らないですんだので
まあよかったねの完勝だったのだ。
お前ら馬鹿を相手にしていられるかバカ!

そんななかでの壮行会と恩師への寄せ書きなのだ。


えっ・・出るの( ̄□ ̄;)
出席するんだあ・・・まあチームメイトとは
別に揉めたわけじゃないし、ある意味戦友なわけで
それはそれでいいとして
顧問教師への寄せ書きの文言ねえ・・・
なんか微妙だよなあ
なに書いても皮肉になるだろうなあ
感謝の言葉あ?
まあそれならそれで皮肉でもいいけどさ
当たり障りなく有難うございましたとアッサリ書いとけば。
とレクチャーしておきました。

その件はそれでいいのです。
たいしたことじゃない。
そんな脳タリン教師のことなんてどうでもいいのだ。

出るんだあ・・・

そういうフランクな息子の性格というか性質というか気質に
わたしは親として男として人間として、正直かなわない。
以前だったらお人良し優柔不断甘ちゃんと断じたかも
しれませんが、昨年の修羅場での彼の底力、胆力をまざまざと
垣間見たことからそんな風に割りきれない。
なんか自分なんかより器が一回り二回りデカイような
バカといえばバカですがケツで一升瓶運べるぐらいの器を感じる。
わたし?せいぜいヤクルトぐらいです。
JJ.がポンジュースぐらいでしょうか(^∇^)
にしても計り知れない。
これがわたしと俗物のカミさんから生まれた子供なのか?
と、電話きったあとでシミジミと感慨にふけたものでした。
これからどんな人として成長するんだろう。
親バカと前置きして末が楽しみです。

翌日、引越し当日に再度電話しました。
どう?順調にいってる?
そういえば今日はKちゃん例の壮行会なんだよね。
えっ、行かない?
めんどくさくなってパス(―_―)ノ“

・・・ その男、計り知れず。