ポンコツになった母はすっかり
ハウルの荒れ地の魔女、状態です。
一日中リビングの座椅子に座って
居眠りしてるかテレビを見てるか。
といってもテレビのモニターを見てるだけで
内容は理解していません。
そんなポンコツ母ちゃんなのですが
ときどきハッとするような言霊を宣うことがある。
先日、お笑いコント選手権を放映してたときのこと。
話の噛み合わないコントが展開されてて
私はゲラゲラ笑ってた。
母は意味がわからないから無表情。
(志村だったら笑うんですけどね)
しょうがないよね。呆けとるんだから
と、そのとき
ボーッとテレビを眺めていた母が、ぽっりと
「ワガランヤジドッコナユゲンユダチワガンモンカ」
和訳すると
『わからない人にどれほど何をどう言っても
(わからない者は)わからない、わかろうとしない』
私は母のつぶやきにギクッとしました。
だよねえ。
これと同じことを塩野七生も述べていたっけ。
また、ある日
同じ事を何度も何度も聞くので
「イイカゲン同じ事を何度も何度も聞くなよ」
といったところ
「同じ事を何度も云うのが年寄というものよ」
と、諭されました。
ボケ老人馬太郎の母
侮り難し。