あかんたれブルース

継続はチカラかな

2014-11-03から1日間の記事一覧

ヒミツのあっここですか

分福もののけ漫遊記(7) 翌日、和氏の璧を抱えて杜子坊は再び鄭和を 訪ねました。 「はやいねえ、でどうだった?」 「それがそのおお」 「なんだ偽物だったのか」 「いや多分本物だと思うんですが」 「呪いが解けなかったのかい」 「まあそういうわけで・・…

マッチョでイケメン鄭和の融通

分福もののけ漫遊記(6) お土産屋の主人から 鄭和の屋敷の場所を教えてもらって 分福と一緒に杜子坊は向かった。 政府高官だという鄭和の南京仮住まいは それでも絢爛豪華なものでした。 門番に案内を申し込むとすんなり通された。 そして広い邸宅の応接室…

エンゲル係数の呪い

分福もののけ漫遊記(5) 「パートの面接合格したで」 お金のない甲斐性なしの杜子坊にかわって 分福が働くことになりました。 「どこで働くの?」 「中国雑技団「南京大サーカス」」 「見世物小屋じゃないか」 「歌って踊るんやでアーティストや」 「どうせ…

恋の呪文はいもたこなんきん

分福もののけ漫遊記(4) 長江の流れにそってやってきました。 「ここはどこ?」 「さあ・・・」 「さあって、楚の新城に行くんやろ」 「そういわれても地図もないし」 「いい加減なやっちゃな」 「旧日本海軍は重慶爆撃のとき地図なくて 雑誌の付録使ってた…

完璧の効果と効用

分福もののけ漫遊記(3) 中国は広大な大地のなかにある。 それは各邑々の点で構成されたものです。 日本のように面ではなく点で結ばれるだなのだ。 だから、洛陽であっても城外に一歩踏み出せば そこは荒涼とした荒地がひろがっている。 杜子坊は足元の土く…

落第仙人と呪いの多重債務者

分福もののけ漫遊記(2) それから夜ごと杜子坊のもとに あの狸がやってくるようになりました。 この狸、名を分福と申します。 大変な大めし喰らいで スイッチが入ると尋常ではない。 要するに杜子坊のところに タダ飯を食いにきてるようなものです。 分福は…