あかんたれブルース

継続はチカラかな

千葉亀山で堪能した自然体験の過酷な現実(つづき)

 息子と鯉の水槽のお風呂に入っています。
 夜になると薄気味悪いので陽のある内に入りましたが、それでも薄気味悪い。
 なんかお尻の肌触りとか変ですし、ゴツゴツしてて痛い。
 この湯船のまわりには盆栽などでデコレートしてますがほとんど枯れている。汚い
 多分、最初はいいアイデアだったのでしょうが、すべてが中途半端。
 よくいますよね。こんなタイプの人。手入れとか整理整頓も駄目。
 それ以前にセンスがない。なぜか息子は喜んでいるのですが。

 その時、再び、妹の絶叫。はて? それも連続して。
 風呂から上がって2階の部屋に行くと、妻と妹がもの凄い形相。
 どうしたの?
 「蜘蛛よ蜘蛛!飛ぶの!この蜘蛛」
 確かにでかい、、、蜘蛛? 飛ぶねぇ。ぴょんぴょん。すごいジャンプ力。
 蜘蛛?飛ぶか?

 で、私がティッシュで捕まえる。「これ蜘蛛じゃないんじゃない」と。
 妹が逆上して「じゃあ、何!何だっていうの!」
 (いや、俺はファーブルじゃないし、海育ちだからよく分からんよ。お前も知ってるだろう)

 キリギリスか?コオロギにしてはでかすぎる。ゲッ、顔がネズミのようだ。

 夕食。野外テーブル(どこで拾ってきた!)
 その周辺に6つの蚊取り線香。(俺達はアナグマじゃない燻すなよ)
 まあ、山に来たんだから刺身は期待してないけど、肉もない。
 メインディッシュは茄子のフライ。後はサラダと漬け物。(素朴だ)
 頭上のライトに向かって色々な色々な虫。飛んで火に入る蛾の大群。
 わざわざ、こんなところで晩飯食べなくても、、、。その刹那!
 私の目の前に一匹のくせ者、箸でバシン!俺ってただ者じゃないなあ(汗)。
 
 妹「何? とんぼ?」
 俺「蚊だと、蚊!」(しかし、でかい。箸で落としたとき手応えがあったもの。コツン)

 テーブルには箸置き代わりのセミの抜け殻、、、。(どんなセンスだ?)
 このスポット照明のチカチカ着いたり消えたり(イルミネーションのつもり?)。
 後ろの別宅では蚊帳を敷いて西瓜だべてる家人たち。
 早々に引き上げて、と。
 「こら、そのドアにさわるんじゃない!」と息子を叱る私。
 息子は意味不明のドアをドラえもんの「どこでもドア」とはしゃいでいます。(無邪気)

 部屋に帰って、私は一人、一階の部屋。他の三人は二階に非難。
 窓のカーテンにはさっきの蜘蛛がいくぶん萎んで必死にしがみついている。
 すごい生命力。
 そこへ、息子がお化け屋敷にでも入るように御訪問。
 蜘蛛をティッュに包んで絶叫させてやった。泣くなよ。ホントは面白いんだろ。

 その晩は寝付けず、ちょうど、オリンピックをやっていて、深夜までテレビ観戦。
 夜中、尿意をもよおして、廊下へ。暗くて狭い廊下に電灯を灯すと、
 左右の壁にゴキブリが二匹ずつ(計四匹)、入れ替わり立ち替わり飛んでいる。左右移動
 ここを通ってトイレまでたどり着けるか?インディージョーンズだよ。
 こちらの武器は殺虫剤2本。ん?これはハエ専用じゃないか。
 外でやるのが無難でしょうか。

 翌日、家庭菜園で遊んでいかないかとの御主人の勧めを
 先を急ぐとのでといって7時半にはこの館を跡にしました。(股旅か敵討ちのようですな)
 ちょっと心苦しい。また、嘘をついてしまった。

 この顛末はすべて家庭用ビデオに収めています。たまに観ると結構笑えます。今なら。
 で、息子に問うと今までで一番面白かった旅行だったそうです。
 伊豆・箱根も湯西川も新潟も北海道も相手にならないようです。
 もちろん、妻も妹も夜中のゴキブリたちの運動会など知らないのですが。