今週のお題「いい肉」
昭和30年代に生を受け
物心つく頃に我が家にもテレビが来た。
そこからテレビを通じて様々なモノを知りました。
高度成長期の時代で日本はまだ貧しかった。
お肉も贅沢品で
すき焼きはもちろんだけど
カレーがご馳走なのはお肉が入っていたから
ステーキなんてそうそう食べたことなかった。
そんななかで
見たことのないご馳走が登場しでした。
あの肉はなんた⁈
骨付きの・・・あんかけの・・・
七面鳥なんて知らない
ローストチキンもローストビーフも知らない
デミグラスソースなんて知らない。
トンカツは知ってたけど
まだハンバーグを食べたことないんだもの 汗
小さな白黒のブラウン管から映し出される
あのご馳走はあの肉は
わたしたちを騒つかせた。
小学校に上がると
肉屋にローストチキンがゴテ焼きとして売られていた。
母親が料理教室でハンバーグを習ってきた。
そして小学5年生のとき
唐揚げがクラスメイトの弁当にデビューして
一大センセーショナルを巻き起こしました。
パニックだった。
そうやって少しづつ
あの不思議なご馳走の世界に近づいていった。
ハンバーガーも食べました。
フライドチキンも食べた。
カルビとか牛タンも知りました。
わたしは大人になっていた。
それでも
トムの家のダイニングテーブルにどかんとあった
骨付きのデカイあの肉
原始人が食っていたあの骨付き肉
あの肉はなんだ⁈