先週末の日曜日は子供の授業参観日でした。
算数の授業は自由選択と教師からの査定で能力別クラス編成になっているようです。
3年生になって「百マス計算」という最近ボケ防止でも脚光を浴びているものが登場しました。
要は計算のスピードを競うものです。算盤やってる子は得意でしょうか?
うちの子は進研ゼミの教材にはまったのか得意なんだそうです。
それなら上位クラスかというと真ん中のクラス。
どうやら本人の希望らしく、そこが居心地が良いのだそうです。まったく、欲のない。
と、親はヤキモキしてしまいます。(マイペースなんだよね)
2学期からは先生から強制的に上のクラスにあげられたとか。
とは言え、信じてもらえないかもしれませんが私自身淡泊な子供でした。
だから彼の気持ちもわからないではない。
幼年時代からわりあい恵まれた家庭環境だったからでしょうか。兄弟も妹だけ。
また、実家が雑貨屋だったので親の目を盗んではお菓子・ジュースは食べ放題・飲み放題。
そういうわけで、ハングリー精神なんかまったくなかったもんね。
通知票にはいつも「やればできる」と判で押したように記されてましたっけ。
でもやらない。ははは
上京してだいぶ変わったはずです。18歳がひとつの分岐点でした。親離れもあったのでしょう。
それが旅の第一歩だったのでしょうかね。
それでも麻雀なんかで一人勝ちとかするとなんか居心地が悪い。
嬉しいは嬉しいですが、なんか飽きてしまう。
パチンコでも最高でドル箱を21箱積んだときもありましたが、途中からは惰性が半分。
接戦を制してほどよく勝つのが好きみたいです。ゲームが好きなんでしょうね。
でも、競馬ではそれはなかったなあ。労力と対戦相手に影響するのでしょうか?
これはダメなだなあ。と、結局ギャンブルにはむかないと結論をだしました。
一番になろうという気力が希薄だったんですよ。
だから息子のそういう気持ちも理解できなくもない。
そのくせ、そこはまた親バカだからやヤキモキもするわけです。
以前、剣道の鬼瓦先生の「子供の気持ちはすべてわかる」発言に、何寝言ってんだアホ!
と、ヘソ曲げたのはそんな所からでしょ。子供にも個性があって、色々です。
また、その成長の過程で変容して往きますからね。
欲というものは「意欲」とつながって必要なものです。
自分とか自分の子供にそれが欠けていたとしても、必要と環境と時機でそれは芽生えるでしょう。
人生の旅の途中で見いだすものだよね。
それは必ずしも悪いものではなく、かといって絶対必要不可欠なものでもない。
授業参観日の前日、初めて百マス計算で一番を奪われて悔しがっていました。
当日、私たちにいいところを見せようと必死こいてる息子。
でも、またしてもライバルに一番を奪われてしまう。
得意気にKちゃんを振り向くライバル君の笑顔。
いいんだよ、別に曲芸師になる訳じゃないんだから。2番でも凄い。
君がそれよりも「字を綺麗にしっかり書けって」いったことを、
守ってくれていたことが、パパは嬉しいなあ。
イラストは山本峰規子さん。でした。