あかんたれブルース

継続はチカラかな

子供の意気地と大人の勘違い

 昨日の剣道の記事で熱いメッセージをいただきました。

 もう少し語らせてください。

 Kちゃんたち四年生四人組がすべてが銀1個と銅3個のメダルを獲得しましたね。

 この中で銀を獲得したS太は四人の中で一番力が劣ります。

 それは歴然とした差で事実です。体が小さいこともあるでしょう。

 彼の父親は息子に「野球」をやらせたかったようで、
 最初から剣道をやらせることには賛成ではなかった聞きました。

 それ以上に、練習試合や公式試合でいつも負けてばかりいる我が子を不憫に思っていたのかも。

 何度か、剣道をやめさせようともしたようです。

 けれども、S太は剣道を続けることを主張して譲らなかったようです。

 声が大きく、がんばり屋さんです。Kちゃんを目標にして出席日数でも張り合います。

 そんなS太が「俺、今度の試合でメダルが獲れなかった剣道やめる」と言いだしました。


 前回の公式戦で彼は無様な負けをしていました。

 相手は同学年のピンクの防具を着けた女の子。そして、竹刀を三回も落としてしまった。
 試合内容としては最悪と言っていいでしょう。

 もっと練習しないと。竹刀が重そうに見えます。私もそう感じました。

 でもね、その後。

 彼は父親に殴られたそうです。思いっきり。
 それを明るく道場で話すんだ。
 「でも俺はやめないんだ」と付け加えて。

 また、彼の母親がそのことを明るくさらりと語ったと妻からも聞きました。

 彼の父親の件はこの際、置くとして、母親は常に剣道を続けさせようとしていた。
 必死にS太の側に立って、彼の意志を尊重させようと頑張っていた。
 それなのに、、、。
 その発言の場に私がいたら、彼女の明るくさらっと言った表情に隠れる
 悲しい翳りを必死に探したことでしょう。

 それからふた月、
 S太が「俺、今度の試合でメダルが獲れなかった剣道やめる」と言った。

 S太はS太はなりに気を使ったんでしょう。

 他人の家庭の教育にくちをはさめるものではない。
 それでもどうだろう。もし、結果が出ずに、そうなったら言うかな?

 そしてら、彼はどう奮闘したのか予選決勝まで進んで銀。
 すべての試合が長時間の延長だったそうです。
 あんまり長くて苦しくて試合中は泣いていたそうです。粘りの結果です。

 別に優勝がとかメダルがとかじゃない。でもこの結果は大きい。
 単なる偶然かもしれない。そうだとしても私は天に感謝します。

 Kちゃんだって2年のスランプを頑張ったんだ。
 周囲がどうこういいます。
 それでも、彼は彼なりに自分で解決させた。

 子供って凄い。
 大人はもっとしっかりしないといけないと思いました。