めちゃぼうさんに薦められて、NHK総合テレビの『ハゲタカ』を観ています。
初回こそ宴会と重なって見逃してしまいましたが、二回目以降(今週六連夜22時から)楽しんでます。
めちゃぼうさんが推薦するだけあって、非常によく出来た作品です。
(旅行先のホテルでも観てしまった(汗))
主役の鷲津(大森南朋)が良い。メガネフェチは悩殺。なんか自分を見てるようで(汗)。ははは
ドラマでは悪役として米国ハゲタカの手先として登場。その冷酷に潜む苦悩の記憶が次第に明らかに。。。
対する、一応の善玉銀行員で鷲津の元上司の柴野(柴田恭兵のへなちょこりん(涙))に、ブーイング(笑)。
この展開って、昔の大河ドラマで『獅子の時代』の加藤剛(薩摩)を彷彿させられました(爆)。
第四回には菅原文太(その大河では会津藩士)も登場しました。ああ、話がまた脱線ですね。
それでも、第二回の放送のなかで、銀行が追い込んで倒産に追い込んだ旅館の息子に
「同情するなら金を貸せ」(的に)と迫られ窮する柴野。
指定金額300万ぐらいなら貸してやれよ、柴野君。と声に出す私って(汗)。
このドラマは資本主義経済の矛盾に満ち溢れております。
その渦中で苦悩する二人の主人公と問いつめる美しいヒロイン。厳しい
『国家の品格』でもそうでしたが、拝金主義をただ批判否定するだけでは何も解決しません。
また、会社や企業は誰のものか?
株主? 投資家って信用できませんよお。機関だろうが個人だろうが、特に後者は投げ売りするし(汗)。
再建のために上場廃止したファミレスチェーンもありましたね。
ドラマでは経営者側の醜態もよく描いています。
ここ数年、M&AやTOBなど盛んに耳にしますが、日本企業の古い体質も問題ですね。
私が知る業界はその最たるもののひとつです。
ほとんどが株式公開していませんし、同族会社のニュアンスが強い。
以前、UFJ(三和銀行)がメガバンク合併の波に乗り遅れた時に(現在は三菱に)、
外国系の銀行に買われるという噂が盛んに流されたことがあります。
そうなった場合、その業界に出資する比率の高いこの銀行。
日本のほとんどの会社がその後多大な影響(倒産続出)を受けると。まあ、流布で真っ青。風説ではないけど
旧体制の企業側にも責任はあります。
かといって、欧米のグローバルスタンダードに拍手する気はさらさら無いのですよ。
もうひとつ、企業で働く側の「問題」も描いて欲しい気もしました。なにやら最終回あたりで出るようですが。
今夜を入れて、あと二回ですが、面白いです。
めちゃぼうさんの話では原作よりもドラマのほうが分かりやすいそうです。
できればレンタル屋に並ぶといいですけどね。それとも再度再放送するかな?
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/story/outline01.html
おお、エンディングの作詞はエミリ・ブロンテだって(汗)。参りました。