あかんたれブルース

継続はチカラかな

河島英五のてんびんばかり

 昨日の記事のタイトルに「てんびん」という言葉を使ったら
 近江商人蒲生氏郷河島英五を想いだしました(涙)。

 河島英五というとオヤジカラオケ・スタンダードナンバー「酒と泪と男と女」が有名ですが、
 このヒット曲の前に「てんびんばかり」というのがあります。
 因みに河島英五の音楽ジャンルはJ-POP なんですね(汗)。
 
 1952年生まれ。活動は71年からだそうです。万博の翌年。
 以前も触れましたがこの71年〜72年は大きな変動の年です。


「てんびんばかり」
歌手:作詞:作曲:河島英五

真実はひとつなのか 何処にでも転がっているのかい
一体そんなものが あるんだろうか 何も解らないで僕はいる

そして それがあるとすれば 何処まで行けば見えてくるんだろう
そして それがないものねだりなら 何を頼りに 生きていけばいいんだろう

何も解らない 何も解らない 何も解らない
何も解らない 何も解らない 何も解らないで 僕はいる

家を出ていく息子がいる 引き止めようとする母がいる
どちらも愛しているどちらも憎んでる どちらも泣いている

友達が殴られて仕返しに言った男がいる
その殴った相手も友達だったので 困ってしまった男がいる

偉い人は僕を叱るけど その自信は何処からくるんだろう
でも 僕が 偉くなったら やっぱり僕も誰かを叱るだろう

何人もの人を殺した男がいる 掛け替えのない命を奪ってしまった
次はこの男が殺される番だ 掛け替えのない命を奪ってしまう

男が殺される 男が殺される 誰も何も言わない
男が殺される 男が殺される みんなそれに賛成したのです

男はいつも威張っているけれど どんな目で女を見つめているんだろう
女はいつでも威張らせておくけど どんな目で男を見つめているんだろう

僕が何気なく呟いた言葉が 君を悲しませてしまった
慰めようと言葉を掛けたら 君は泣いてしまった

長い間 君はとても辛い思いをしてきたんでしょう
やっと君を幸せにできると 思ったのに 君は もういない

毎朝決まった時間に起きる人の喜びは 何処にあるんだろう
電信柱に小便ひっかけた野良犬の悲しみは 何処にあるんだろう

うちの仔犬はとても臆病で一人では街を歩けない
首輪をつけると とても自由だ 僕を神様だと思っているんだろう

拳を挙げる人々と 手を合わせす人々が 言い争いを続ける間に
ホラ ごらんなさい 野良犬の母さんが かわいい仔犬を生みました

誤魔化さないで そんな言葉では 
僕は満足出来ないのです
てんびんばかりは重たい方に
傾くに決まっているじゃないか
どちらも 一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんて おかしいよ



 青いと言えば青いけれど、まだ純粋だった頃
 深く記憶に残った歌でした。
 これを若者のモラトリアムと受け取るか、どうか。
 四半世紀の歳月のなかで思いに耽る。

 決して茶化すわけではないけれど
 200グラムの分銅と200グラムの分銅では絶対に傾かない。
 私の30年間で捻り出したチンケな答えでした。



 そして永遠のリフレイン

誤魔化さないで そんな言葉では 
僕は満足出来ないのです
てんびんばかりは重たい方に
傾くに決まっているじゃないか
どちらも 一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんて おかしいよ