あかんたれブルース

継続はチカラかな

【政局としての明治】其の四

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●第四代・第一次松方正義内閣
明治二十四年五月六日~二十五年八月八日

 民党・議会対策では対立した伊藤と山県だったが、時期後継者では意見は一致した。それが薩摩閥の領袖で財政家の松方正義だった。この内閣での伊藤の発言力は大きく、その意向から藩閥色を緩和した組閣となった。
 が、それに反発する閣内の薩長の有力者のために政府は分裂状態となり、伊藤はあきれて山口に帰ってしまう。政局は海軍費削減が焦点となり、これに怒った樺山海相の「蛮勇演説」から解散に発展した。
 この解散総選挙品川弥二郎内相による大干渉をおこなううが、これが伊藤、陸奥農商務相そして貴族院でも問題にされ、松方内閣は総辞職に追い込まれるのだった。ここで伊藤は自らが政党組織を行うことを決心する。

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(余談だが、とは言わない)
 伊藤と山県は終生対立してはいても、そのときどきの政局によって手を握る。
 それを永田町の論理とかなんとかと揶揄してはいけません。国家を担う策士たる由縁でしょうか。
 その意味では山県もなかなか悪党です。
 造園造りの道楽権勢家としてだけ判断するのは誤りのもとかも。
 また、伊藤の山口隠棲は政治的駆け引きというよりも
 権力の座に執着しない淡泊清廉と解釈したいところ。
 ここからが伊藤の策士としての本領発揮です。
 松方正義は二回総理を担当しますが、いずれも暫定内閣とか中継ぎのニュアンスですね。

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(お金お耳袋)
 >海軍費削減 海軍は兵士の数は少ないのですが、軍艦一隻の値段がべらぼうに高いんです。
 それも港内生産する技術がないのでイギリスのアームストロング社に発注する。
 イギリスはウハウハ。
 ロッキード事件の航空機のようなものです。問題発言の樺山さんが海相辞任後の欧州視察に動向した
 赤星という薩摩閥の商人が親子二代に渡って繰り広げたピンハネ行為。
 山本権兵衛内閣を揺るがせたシーメンス事件など、とかく贈収賄の材料になってしまいます。
 権兵衛は潔癖だったようですが、さて、政治は金が必要なもの。斉藤実はそれを意識したようです。
 どこからどこまでをボーダーラインにするのか時代が大正・昭和になると
 私の範疇を超えていまいます。
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(お金お耳袋)
 今日は空売りにおされて日経平均は下げましたね。
 午前中はさえない動きだなあと、退屈になって、途中で外出。夕方帰社して終値確認。
 ありゃま、思った以上の下げでした。いつまでやってもみんな付和雷同で超敏感肌です。
 それにしても円高原油高、プレステ3高杉晋作