ホントっすか！
むかし、嘘つき女を好きになってしまった。
平気で嘘をつく女。
けれども、彼女は自分を守るために悲しい嘘をつきます。
オイラは彼女を盗んで彼方に向かった。
はじめて生まれた人間はアダムとイブ。
はじめて死んだ人間を、ヤマといいます。
ヤマは彼方の天界に足を踏み入れて楽園を発見しました。
そして、楽園の王となった。
ところが、後から後から死人がこの地にやって来る。
預金残高やラブラブモードと違って、世に悪人の尽きることなし。
楽園に贈収賄やら汚職やら詐欺だの強盗窃盗放火殺人イジメ荒しが蔓延ってしまった。
楽園の王様ヤマは地下に穴を掘って地獄を作ります。
そこで裁判長も兼任して地獄と極楽の選定委員長に就任したのです。
もう毎日大忙し！
このヤマさんを、漢字で書きなさい。（平成20年開成高校入試問題より）
答え （ 閻魔 ） ・・・・・・・・・・・・・・・・・・難易度80
そんな多忙な閻魔大王さまが年に一度だけの休日が本日四月一日です。
嘘つき女を背中に背負ってオイラは彼方を目指した。
四月一日。
閻魔の居ぬ間に浄玻璃（じょうはり）という水晶の鏡の前に立つんだ。
これは真実の鏡です。
彼女が唱えた七百九十九の嘘を最後のひとつで反古にさせてしまう作戦だ。
すべての嘘を真実に変えてしまう魔法の呪文。
八百番目のその言葉。
「なんちゃって」
この言葉で決する。
ふたりは鏡に向かい合った。
さあ、いまだ！
オイラは深呼吸して彼女の耳元で囁いた。聞き取れるかどうかの小さな囁きだ。
「耳毛が 伸びてて 超エロテックやんけ」
怪訝な顔をして彼女が問い返した。
「なん？ちゃって？」
やったあ！ 大成功。
と、その瞬間目の前が真っ白になっちゃったぞ。
オイラ、鏡に吸い込まれてしまっただよお。あれ〜えええええ
しまった！真実の鏡の前で嘘をついてしまった。
耳毛なんかはえてなんかいなかったんだよ〜お（涙）。
そして二人は永遠の泣き別れ。
こうしてオイラは今日も地獄の三丁目賽の河原荘205号室で
ブログアップしてるのさ。
因みに、現在の妻は赤鬼です（涙）。
今日も小突かれながら苛まれながら想いを馳せています。
あの娘は極楽に行けただろうか・・・
愛と性に対しての補足として（4月1日バージョン）
画像は『伊勢物語』の芥川段
女を盗む男と男に盗まれる女の図
イリヤが伝えてきた待ち合わせの場所は
秋葉原の「交通博物館」の前に午後2時だった。
勝負パンツで出発進行！ 詳細はまた明日
