あかんたれブルース

継続はチカラかな

謎の鹿児島




そこで、八切止夫が糾弾した
「日韓同族論」は山県有朋日韓併合戦略のプロパガンダに仕立てた。
という説が苦しくなってきます。

第一、同族なのに虐げたり差別したりするか?

ま、それはここでは置いてですね。

日本を侵略した高句麗系、後に新羅系ですが
古代ローマ帝国の戦略同様に同化共生共存政策だった。
それは信仰宗教の政策でも共通します。
多神教の国体はこれを可能にするようです。

それに比べてキリスト教の列強帝国主義やら、
米国のインディアン(先住民族)へのやり口は非道いね。

実際に、民衆はなにを望むかというと安全と平和です。
京都の人たちが豊臣だろうが徳川だろうかどっちでもかまわないと
関ヶ原の合戦に弁当をもって観戦しに出かけたのも、そういった民意のあらわれ。
私たちだって、自民党でも民主党でもどっちでもいい。
要は、ちゃんと国を治めてくれればいい。

争っているのは利権にあって既得権益者、昔は王族一族郎党だった。

亡ぼされた王朝が素晴らしかった、というわけじゃないし
亡ぼした王朝が素晴らしいわけでもない。
それぞれしくじりや失敗、惰性や油断や増長もあったことでしょう。
殷も周も唐も明も清も滅ぶべくして滅んだわけで
平家も源氏も足利も徳川も滅ぶべくして滅んだわけです。

歴史の真実を探るのは楽しいし、意義あることだと思います。
歴史ミステリーにはロマンがあります。
ただし、ミステリー小説は犯人を暴けば事件は解決しますが、
歴史ミステリーは犯人を暴いても解決はしない、ってところがミソ。

本来、歴史とは歴史を学ぶとは、その意義とは、
そういうものではない。


警察や検事がよく初動捜査や思い込みや引っ込みがつかなくなってとかで
冤罪を生むことがあります。

歴史ミステリー探偵も常識的な正史の誤りを発見する、注目する。
そこにも真贋藍濁玉石あるのでしょうが、
仮にそれが真実だとして
その「事実」と「事実」を結んでいくなかでチョンボをしてしまう。
原因は警察や検事や弁護士と同じで、結論に結びつけた性急さだったり
なんらかしらの動機もあるとは思う。

変に誇張して危機感を煽ることもない。そんなことより
もっと身近に危機は潜んでいるような気もします。
歴史に無関心というのもそのひとつであって、
とんでもないミスリードから生まれる陰謀説に過剰反応して
現実を見失うというのもまた危険なことだと思います。


というこで、天孫系の謎解きに九州霧島に飛びます。
しばらくお休みです。