あかんたれブルース

継続はチカラかな

橋下さんの勇み足



新党「日本維新の会」の第2回政策討論会で
橋下徹大阪市長竹島の共同管理発言に波紋、非難が
あがっています。

橋下さんはこの討論会(自らの発言を含めてか)の意義を
「追及のネタを提供(する場)」として

「ではどうやって解決しますか?」

ある種、挑発的な姿勢を示しました。


わたしは橋下さんにも新党「日本維新の会」にも
好意的な視線をおくるものです。
それもあって、なぜマスコミや(一部の)国民は
批判的なのか、ずっとピンとこなかった。
そういった批判意見のなかに性急すぎというものがあります。

今回の「竹島の共同管理発言」に関していえば
『性急すぎる』という批判は、わたしもそう納得してしまう。

「ではどうやって解決しますか?」

別に、解決なんかしなくていいじゃないのか。
少なくとも、今すぐ、性急に「共同管理」などいう
方法論を持ち出す必要はないと思う。
たとえ、最終的にそういう結論で結果となったとしても。

物事には段階、プロセスがあって
機が熟していない所に解決策を出しても
なんの効果も生まない、どころか
橋下氏の新党戦略にもマイナスになると思いました。

今回の発言はなんとなく
(勝手に)仕切り役の田原総一朗氏に
引っ掻き回されたのが原因でしょうか。


橋下氏が、日本維新の会が、性急すぎる
というよりも、日本人全体にその傾向がある思う。
つまり、国民もそれを求めるから
そういう発言をせざるおえないと思いますが
そこは政治家なのだから、
カードの出し方は上手にやってほしいです。

先週、わたしのもとに永井英慈氏(元民主党議員)から
川崎市の「市民税ボイコット宣言」という
物騒なパンフレットが届きました。
(感想文を書かなければいけないそうです(汗))

内容は安倍川崎市長の不実とその結果による川崎市の荒廃を
糾弾するものなのですが、そのなかで
(日本の大都市の)自治制度が行き詰まり逼迫
していることを訴えています。
神奈川県であれば横浜(367万人)、川崎(141万人)、
相模原(71万人)の三大都市がある。
こういった大都市と10万以下の小都市と同じシステムで
運営されると、そりゃあおかしなことになりますわね。

大阪や名古屋の問題もそこからだったわけだ。

わたしは、教育改革で普通科改組を
「時代にそぐわない教育システム」としましたが、
こういった問題は、都市(自治)運営にもあるわけだ。
問題山積みですねえ(汗)。

だから、橋下氏の大阪都構想も多いにけっこうだと思う。
今回、国政に新党で臨むということなのですが
領土問題に言及し、勇み足という表現は酷だとは思うけれど
それが故に、改革にケチをつけることはないんじゃないかと。

これは問題を先送りしろということではないですよ。
もっと粘り強く強かであってほしいというエールです。
女性を口説くときに、
「パンツ脱げ」なんて最初からいうバカは少ない。
それを「ではどうやって解決しますか?」という
のも野暮であり、政治というものもそうではないと思う。

こういった情報もマスコミのフィルターを通したものなので
橋下氏の真意はまた違うところにあるのかもしれませんが、
やはり、目から鼻にスーっとで明瞭でいいかもしれないが
やっぱり、性急すぎて危ういと思います。

まず最初の目標目的の本丸は地方自治改革で
よいのではないでしょうか。
大阪がまず変わって、成功事例をみせつければ
自ずと他も変わっていくと思います。

また、わたしたちはなにか一点のくもりや欠点を
みつけるとそれで鬼の首でもとったように
否定拒絶しまいますが、まあ世の中に十全なものは
そうそうなく
ベストを目指すのはいいとしてもそれに固執すると
婚期を逃して行かず後家ってことにもなるものです。
まずベターからベストを目指すというのが
上策ではないかと思います。

橋下さんの勇み足、許してあげてね。
じゃないと先に進まない。
ここで足踏みしてると、日本は沈没してしまいます。