あかんたれブルース

継続はチカラかな

ジリ貧の下作

精神科医の乱心(2)


福井県敦賀原発の真下に活断層
存在(可能性が高い)が報道された。
いずれにしても再稼動は難しい状況です。

3.11から福島原発事故
それ以前から
わたしは自身は原発反対の姿勢で
記事にもしてきましたが、
震災当初と現在の原発ゼロ運動には
ある種の危惧を感じております。

停止=廃炉ではなく時間を要すること。
「造るは易く、果つるは難し」で
技術とコストと時間を要する。
また、使用済み核燃料の処理をどうするのか。

よく、原発推進とリンクさせて賛成派と反対派の
議論の争点にされていますが、
私見として何度も述べていますが
原発推進は現実的に有り得ない。
ま、それも国民の反対の声があってのことなので
わたしがその反対運動に懸念をもつのは変に
思われるでしょう。

扇情的な言動は
反動とか足をすくわれそうで恐い。

このこと、前から思ってることなのですが
あたらみょうな誤解を生むのもめんどくさいと
記事に記すことを躊躇していました。

今回、敦賀原発活断層報道で
日本の原子力(発電)政策がいよいよ
立ち行かなくなったことの説得材料になったのでは
ないかと思うのですが、どうでしょうか。
脱原発の第二ステージに入っていると。

それよりも、政治家や官僚は利権とつるんで
いるから信用できない。とにかく
即時停止を実行することが先決と考えるのかな。
不信感、これも精神の問題だわね。


即時停止、ゼロでも
別にいいんです。

問題は電力エネルギーをどう確保するかだ。

シェ―ル石油などの登場で(近い将来)
アメリカが最大の産油国になるそうです。
これだとクリーンだし
穀物相場に影響を与えることもない。
なにより、
主導権をアメリカが握っているのでそうなること思う。

問題は時間とコストの問題です。

先日、ある講演会で
神道さんという学者さんから
マグネシウム発電という画期的な発電新技術の
お話をうかがいました。
北海道の実験では成功していて
いま中東で大きなレンズを拵えて実用化の実験に
入っているそうです。
これが実用化されれば、安全で低コストの
夢のエネルギーが獲られるわけですが。
問題は時間の問題だ。

質問したところ、
「5年じゃ無理ですが
 10年あればなんとかフィフティーフィフティー
とのことでした。

それでも原料は海水ですから
やってみる価値は十分あると思う。

だけでなくメタンハイドレート
シェ―ル石油・ガスなどもどんどんやればいいし
太陽光でもなんでもやればいい。

と同時に個人も企業も節電の工夫だよ。
これまでの消費型経済の在り方を変えることも
大事なんじゃないかと思う。

これ、精神の話ね。
もったいないという精神があった時代
それが消費は美徳と刷新されたのは
いつの頃の話だあ?
そうたいした歴史はないはずなのに
すっかり物欲神話に堕落してしまっている。

そういう価値観を温存したままで
この問題を解決させようということが
むしのいい話じゃないのかなあ。

「といっても経済が景気が」

そうなんだろうか?

このままだと
絶対にジリ貧で二進も三進もいかなくなる
んじゃないかな。

新しい産業育成こそが
社会を活性化する思うけれど
それじゃ困る人もいるわけだ。
コストのかからないエネルギーじゃ
儲けにならないと考える人もいるわけだし。
結局、精神の問題だな。