あかんたれブルース

継続はチカラかな

中島みゆきは知っている

愛する技術という発想(40)
I Love You,答えてくれ


ゴールデンウィークの最終日
ちょっと感動的なことがありました。
福山雅治風にいえば
愛の謎が解けたとでもいうのかな(笑)
それは個人的には、奇跡のような体験
でもあるのですが、これも必然なのかなとか

誤解を怖れずにいうならば
私たちは世界の中心にいてそれを軸に
世界はまわっている。
まるで「自己中」のようですが
そうじゃなくそういう次元ではなく
因果律というか人間の理屈では考えられない
およびもつかない
そういうものを超えたところの法則性に触れた
みたいな感じかな。
それぞれがみんなが繋がっている
私たちそれぞれが世界の宇宙の中心にある。
こういうのは以前から感じてはいたのですが
今回は強烈にまざまざと痛感させられた。
こういうことをいうとちょいす姉さんから
宗教じみてるといわれそうですが
宗教も哲学も科学も根は一緒でうからねえ

それはフロムが鍵だった。
愛されることよりも愛すること

それを感慨深く考えるとき
みゆき嬢のことを思い浮かべる。
これも以前から思っていたことですが
やっぱりそうだよなあ、と

デビュー当時から中島みゆきは知っている
その頃からファンだったいえばそうかもしれなけど
ちょっと難のある人でね(笑)
それを差し引いても好きではあったけれど
いつぐらいかな寒水魚か予感か
たぶん「ファイト」を境にしてからなのだろうか
みゆき節が変わった。
あの歌を深夜の井の頭通りのタクシーのなかで
ラジオで聴いたときは衝撃的だった。
まったく個人的な想い出ですが
マツコじゃないけどまるで自分のために
歌ってくれている応援歌のようだったね。
タクシーの後部座席で泣いたよ。
たぶん徹夜明けで気分が高揚してだろう。

ファイト!   
闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!   
冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ

それまで恨み節を頂点とするように
失恋の痛みや哀しみを歌っていた彼女が
愛を歌う。

惜しみなく愛の言葉を君におくる命の限り

中島みゆきに変化が起きて
数々の名曲があるわけですが
今回、しみじみと
あいつはフロムを知っている
と確信したね。
みゆき嬢の歌には愛がある。
勇気があって強さがあって優しさがある。

中島みゆきがいつフロムを知ったのか
デビュー以前の大学時代なのか
それともそれ以降なのか
本人に聞いてみないことにはわかりませんが
まあそんなこたあどうだっていい。

ここでわたしがフロムの愛について
どれほど理屈をならべるよりも
彼女の歌を介して伝えたほうがわかりやすい
と思うのです。
フロムの思想をもっともわかりやすく
熱く伝えるみゆき嬢のナンバーから
カバーですが

I Love You,答えてくれ
http://www.youtube.com/watch?v=WLPmGDYSJHU

何か返してもらうため  
君に愛を贈るわけじゃない
あとで返してもらうため  
君に時を贈るわけじゃない
君はひどい目に遭いすぎて  
疑い深くなってしまった
身を守るのはもっともだけど  
世界全部毒だなんて悲しいよ
愛さずにいられない馬鹿もいる
気にしないで受けとればいいんだよ
愛さずにいられない馬鹿もいる
受けとったと答えてほしいだけさ
I Love You,答えてくれ  
I Love You,答えてくれ
I Love You,答えてくれ  
I Love You

プラスマイナス数えながら  
君をみつめるわけじゃない
いつか実りをもらうため  
君を大事にするわけじゃない
惚れたほうが損になるなんて  
取り引きや投資じゃあるまいし
惚れて嬉しい 単に嬉しい  
同じ時代に生まれて嬉しい
愛さずにいられない馬鹿もいる
悩まないで受けとればいいんだよ
愛さずにいられない馬鹿もいる
受けとったと答えてほしいだけさ
I Love You,答えてくれ  
I Love You,答えてくれ
I Love You,答えてくれ  
I Love You

愛さずにいられない馬鹿もいる
悩まないで受けとればいいんだよ
愛さずにいられない馬鹿もいる
受けとったと答えてほしいだけさ
I Love You



細かい解説は抜きにして
この歌詞の通りです。
ストレートに受け取っておくれ。
まさか「答えてくれ」といってるじゃないかと
アゲアシをとる脳タリンちゃんはいないと
思うけれど、
その思いを受け取ってくれということですからね。
無視しないでねということ。
「応える」を求めてるんじゃく
答えてくれと歌っているんだよ。
愛してるよおおおおお
受け取ったよ。といういうこと
そう歌っているじゃないか。

そして、愛さずにいられない馬鹿もいると。

愛することはそれほど価値があり
どうしようもなく嬉しくてことなのだ。
愛される以前に