あかんたれブルース

継続はチカラかな

日本がはたした隠れた功績

NHKファミリーヒストリーという番組がある。
ゲスト(タレントなど)のルーツを探る
というもので、そのゲストによりますが
たまに観ては感心したりする。
先々回だったか
元女子アナでバイオリニストのあの人と結婚した
高田万由子がゲストだった。
なんと彼女、高田商会の創業者の血筋だという。

日本の財閥豪商は三井住友三菱安田などだけゃなく
ま、もちろんなのですが鴻池とか小野組とか
鈴木商店とかいろいろあったわけです。
明治維新からの激動の歴史のなかで
興亡隆盛消滅していったなかに
この高田商会もあるわけだ。

番組では孫文を支援する
ヒーヒー祖父さんの高田慎蔵(慎→小眞)が
紹介されていました。
孫文は日本の支援で辛亥革命を成功させたんですからね。
梅屋庄吉とか凄い金額を援助してたんですよ。

これが、正しい歴史認識ですから、覚えておいてよ。
孫文は革命成功のあかつきには満州をくれるという
手形を乱発しましたが、結局反古にされた。
もともと満州は中国領ではありません。

わたしが高田商会に注目したのは
日露戦争で明石大佐の諜報活動に登場してたことから。
明石は単に諜報だけでなく撹乱謀略ロシア転覆を
狙っていた。
その黒幕が幼い馴染みの杉山茂丸です。
そう、児玉源太郎の盟友茂丸はロシア革命を画策して
いたのだ。
そこに大量の高田商会の小銃が届けられる仕組み。

その計画は失敗に終わったとして
明石の諜報活動も無意味だったなんて本が近頃
話題になっていましたが
結局は日露戦争に勝利して
ロシア革命はおこって帝政ロシアは崩壊
藩閥でもない福岡藩出身の明石は評価され特進した。
その活動資金はどこから出たのか
陸軍省参謀本部
アホいっちゃいけませんよ100万円で何ができる。
そんなの残金70数万円ちゃんと返しましたよ明石は。
20万円で何ができるというんだ。

その資金は児玉の台湾銀行及び鈴木商店
そして西本願寺から出ているんだ。
大谷光瑞から1000万円とかいうからケタがスケールが違う。

高田商会も援助してたんでしょうね。

高田万由子氏のヒー祖父さんの代で高田商会は倒産。
この方は養子で実家はなんと天下の糸平
つまり田中平八の息子だったそうです。凄いね。

高田商会といっても天下の糸平といっても
いまじゃ誰もピンとこない。
田中貴金属とか日活とか藤田観光といって聞いたことあっても
そのルーツにどれほど意味があるのか
知らない日本人が
多いのは仕方ないけれども

軽々しく「正しい歴史認識」なんて言ってほしくないし
言われたかあないね。
中国も台湾も韓国もロシアも
日本に足向けて寝れないんだよ。