あかんたれブルース

継続はチカラかな

岩崎、三菱、犬神一族



少数派の特殊な一族。
以前、角川春樹の(あとがきの)文章から
三菱の岩崎弥太郎が「犬神家の一族」だとかの記事をアップしましたよね。
http://www.ebunko.ne.jp/haruki.htm
角川春樹としてはサービストークだったのかもしれませんが
彼の強烈な個性と絶頂期にあっての「コカイン」事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%98%A5%E6%A8%B9

などを考えると興味深いところです。

出版事業として多くの文庫本を世に出した角川春樹です。
八切止夫」の存在とその著書群は知っていたでしょうね。
邪推ですがソースはそのあたりでしょうか。

あえて、それにのってみて

龍馬伝』でも岩崎弥太郎が江戸留学から父親の災難を聞いて
超人的な日程で土佐に帰ってくるエピソードが紹介されていました。有名な話。
「普通なら十二、三日かかる東海道を八日で駆け(中略)
 なんと江戸から十三日でこの土佐安芸に着かれました。
 まるで悪鬼羅刹のようなお人でございます。」(『竜馬がゆく』より)

以前、軽めのトンデモ本で秀吉は鬼族だったという内容のものを読んだ。
百姓の子ではないのだと。だから信長に仕えるまえには
「針」を売っていた。
こういった金物(鉄)を扱うのは鬼族の専売特許である。
また、山賊(野武士)の蜂須賀小六とのつながりもそこからだと。
そして、何よりも本能寺の変に際しての中国大返し
あれだけのスピードで山崎の合戦にはせ参じられたのは
途中「船」を使った大規模輸送があり、それが鬼族のネットワーク。
また、彼の得意とする城攻めは土木(水攻めなど)で
これも鬼族の知識、技術、ネットワークから・・・
こんな内容だったと思います。

岩崎弥太郎がそういった類で途中に船を使ったかどうかはわからない。
また、忍者みたな末裔の一種で早足だったか。もしくは
忍者は非常食でスタミナ萬金丹のようなものを使いますが
弥太郎も阿片成分のユンケル萬金丹みたいなヒロポン萬金丹みたいな
ものを服用したハイパーハイテンションで奔った

かもしれませんね。

上士、下士身分制度がきびしい土佐藩にあって
弥太郎はそれ以下の地下浪人(郷士株を売り払った)だったのが
立志伝中の代表者のように大財閥「三菱」を創る。
時代のタイミングといえばそれまでですが、ロマンはあります。

その弥太郎の最終的にどうなったか、というと
海運王としの三菱は三井と政府の連合と対決して
その戦いの途中で憤死する。
幸いにも実弟弥之助という逸材と弥太郎が登用した優秀な部下軍団
それと閨閥加藤高明幣原喜重郎内閣総理大臣)を駆使して、
その後の三菱は現在に至る。

もし、岩崎を犬神とかサンカとか日本史の非支流にある少数派だとしたら
完全に明治期に実業界では覇権を握ったといっても過言ではない。

そんな想像をめぐらせるのは
歴史の楽しみであることはたしかです。

地理的に四国は京都に近いわりに未開の地のようです。
九州なんかよりも




分類は「若宮」
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