あかんたれブルース

継続はチカラかな

戦争の非効率性



青空会議の応援団鬼六が好きで檀れいはさほどではなかったのですが
最近金麦の「あのね、わたしね」のその後が気になる馬太郎です(恥)

のくせに、わたしは歴史を近現代史を語る。なぜか

わかりやすいからです。

資料も豊富だし、まだ読めるもんね。
というかほんの100年前の話です。私の祖父も明治生まれだった。
上原の謎だって、解ける。訳だ。


戦争反対の記事があると、必ずあるのが
「戦争はなくならない、なぜならば歴史がそれを立証している」
というシャチハタネームで結構です。がある。

以前から戦争については経済的な非効率を訴えてきました。
というのも、命の値段が違う。嫌な論法ですが
先進諸国と発展途上国(またはその国の人口)によって格差がある。
そこのところをよく考えれば、そうそう戦争なんてやらない。
金持ち喧嘩せず、なのですが、やってるなあ。やらしている。

侵略戦争の非効率は日露戦争の前のボーア戦争で英国が立証したと
いわれています。が、その後に世界大戦は二度あった。
それでも第一次世界大戦は欧州人に深いショックを与えたようです。
しかし、それも前世紀の話。
20世紀は疲労困憊の時代だった。それを経済に置き換えても
やっぱりみんな疲れている。

昨日のAKARIちゃんと媛のコメントを受けて、
日清戦争講和条約で荒尾精が訴えた
「賠償金や領土を獲ってはいけない」の説を紹介したいと思います。

荒尾は杉山の盟友で参謀本部附の軍事探偵です。
日清戦争を仕掛けた張本人といってもいい。現代の捉え方だと
極悪人、勝ってもA級戦犯確定。他には川上操六と陸奥宗光かな。
けれども荒尾は下関条約で「賠償金や領土を獲ってはいけない」と
泣き叫んで訴えた。

これを綺麗事とするか?

「現実的には」とするならば、
莫大な戦費をもって戦勝したのだからそれに見合った保証は必要。
じゃないと、国民は納得しない。となりますよね。

しかし、その納得しない国民ってなにかな?

賠償金は2億テール(約3億円)です。1円は日露の頃で8000円だから
9000円で換算して、現在の価値は3億×9000円で2兆7000億円。
8000円でも2兆4000億円だ。

でもさ、この金は国民に還元されたわけじゃない。
次なる軍備にまわされた。
そして、国民は翌年からさらなる重税を課せられる。
清国から割譲した遼東半島に三国干渉されて、ロシアにつけ込まれるてしまった。

だから、荒尾精の訴えは綺麗事でもないのです。
非効率なんだ。

荒尾の主眼は経済だった。日清貿易の拡大。アジアの保全
でもそれを10年後の日露戦争後の有体と重ねちゃダメよ。
時間軸が違うんだから。

杉山は遼東半島経営の非効率を説くために
軍政は民政の3.5倍の金を要するといって割譲に反対した。
児玉は経済戦略として廈門事件を起こした。
これと満州事変を一緒にしてはいけないのです。主旨は日露戦争回避と
侵略戦争ではなく、経済交流発展にあったわけですから。

杉山はそんなことをしたら欧米列強との軍備拡大競争に巻き込まれる
とも警告を発した。でも聞かない。聞き入れられない。
これは荒尾精の影響だね。出何処は岸田吟香かもしれない。

でもさ、覆水盆にかえらず。人生も恋愛もすべては一方通告で
やっちまったものは仕方ない。後戻りはできないのです(涙)。

わたしは思うよ。
100年前の荒尾精は偉かったなあ、って。頭が良い。
杉山も児玉も後藤新平も先見の明がある、って。
結局は目先の利に奔って、大損をコクのがオチです。
投資でもギャンブルでも恋愛でも仕事でも、なんでも。

先見の明というよりも、なんだろう、センスかな。
博打にはセンスが必要です。センスのない人博才のない者を
「ボンクラ・盆暗」(盆が暗い、盆とは盆ゴザでその場面が暗くて見えないの意)
と言います。が
擦り込まれた固定観念に縛られてしまうとボンクラになってしまう。訳だ。

戦争は重工業や製薬会社が儲けるでしょうが、
国民にはあんまり恩恵はないよ。
だから、国益という名の大義名分も非常に怪しい。

とまず、布石を置いて 次は借金について語ります。




「青空会議」疾風録(3)

「戦争はなくならない、なぜならば歴史がそれを立証している」

ボンクラ!
歴史の立証は過去のもので、歴史は同時につくられているもんだ。
過去のデータで株やって馬券買って成功したためしがないじゃないか。
それはジンクスであって、現実は常にそれを凌駕するものである。
牝馬が来ない有馬記念だって牝馬が来たし、
マイラーサッカーボーイの仔が菊花賞を征する。
鉄板馬券は銀行馬券は常に紙くず舞い
ボンクラはオケラ街道を船橋法典駅に向かって歩くのだ。