あかんたれブルース

継続はチカラかな

旅順虐殺事件はあっただろう。けれども・・・



昨夜、『坂の上の雲』第一部 日清戦争(後編)再放送を観ました。
丁度昨年問題になった日清戦争における日本軍の虐殺行為の段です。

なぜ問題かというと、原作に描かれていないことを
NHK側が付け加えたから。
坂の上の雲』自体を「日本の侵略戦争を擁護する危険な作品」として
厳しく糾弾する有識者、市民団体、そのシンパの視聴者の存在から
NHK側の配慮と思われます。が、

描き方が下手くそで、嫌になってしまった。
ヒール役の曹長森本レオのミスキャストとか、
まことしやかな森鴎外も実際の人物像とかけ離れてて・・・嘘っぽい。

所謂、旅順虐殺事件を挿入したわけです。

「虐殺事件はあったの?」

あった。完全に言い切ることは史学上どうなのかとは思いますが
ほぼ間違いなくあったと思います。

「だったら文句言えた筋合いではないじゃないか」

ちょっと、待って
筋合いというならば、その筋というのをきちっと立ててから
判断すべきであって、それが日本としての在り方じゃないか。
それこそが、日本人の「戦争責任」というものではないだろうか。
ただ闇雲の「虐殺行為があった」それを隠蔽する司馬は怪しからんとか。
これが日本人の本性みたいにされて、戦争責任の罪状に加算されるのは
歴史と戦争本来の本質を見誤らせてしまうと思うのです。


日本人は合戦で「御首級」(みしるし)をあげる。という作法があります。
これは論功行賞で証として提出するのに便利だったことからでしょうが、
首を獲るという行為は東南アジア諸国にあったそうです。
その文化といっては何ですが、流れと考えていいと思います。

日清戦争後に植民地とした台湾では匪賊の被害に手を焼きました。
ここでいう匪賊は先住民族高砂族などのことです。
(一応付け加えて置きますが漢民族は後からきた侵略者ですかれね)
この全住民族にも首を狩る風習があった。
勝者の証としてではなく、厄災つまり病人とかが出ると
山からおりて「善良な市民」を襲って首を持ち帰るわけです。
民度が低いといえばそれまでですが、
薩摩人も人間の生き肝を喰えば胆力が増すと信じて実行していたわけですから
50歩100歩です。

で、漢民族は敵の死体を辱める風習があった。

特に、陰部を著しく傷つけて辱める。
南京大虐殺の資料写真にたとえば虐殺された婦女子の陰部に
棒などが差し込まれていたり傷つけられていたら、その犯人は中国人だ。
被害者は日本人か共産党中国人ということです。

日本人にはそういった性癖はない。

日清戦争のときも荒尾精の門下生が通訳士、スパイとなりましたが
その多くが清国兵に捕まってリンチを受けて虐殺されました。
その死体は腹を割かれてレンガや石ころが詰め込まれていた。

旅順虐殺事件でもこれがあったわけです。
詳しく書けないのでフェアにウィキペディアを参照ください。額面通りで結構です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%85%E9%A0%86%E8%99%90%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ここに感情的な動機があったんでしょう。
戦争ですからね。略奪虐殺はセットなんです。だから戦争は不味いのだ。

でも、できるだけそれを是正しようとしていたことは確かなのだ。
というのも、出兵開戦にあそこまで各国に気を使った日本政府
そして軍首脳陣が虐殺事件を組織的にやったってことは考えられない。

逆に、いうと、あのドラマで鬼のような日本人の森本レオ下士官でしたよね。
それを指揮したのが尉官までなのか、佐官までなのか、将官が指揮したかも重要です。

それと、清国兵ってとっても質が悪かったてことを付け加えておきます。
軍紀が乱れていたなんてものじゃあない。そういうのが清国の軍隊なのです。
盗賊以上なんですから、清国民が一番恐れていた。朝鮮人ならなおのことです。
でも、もっと非道いのがロシア兵ですからね。
略奪強姦どころこか、有無を言わさず殺戮しちゃいますから。
ロシア軍の質の悪さは義和団の乱で証明済みです。
日本軍はワーストならビリです。ブービーが米国兵、その次が英国兵だったとか。

また、話がそれるかもしれませんが、
日本人は死に対する独特のな思想があって、死んだら仏になると考える。
儒教だと墓場まで暴いてその屍に鞭を打ちますからね。

日本人が脳死による臓器移植に抵抗があったり、献体に対する遺族の抵抗感も
そういったところかれで、死者の遺体を傷つけることに抵抗があるのでしょう。

「さらし首とかあるじゃないか!」

なにをアホなこといっているんだ(涙)



ということで荒尾精については
坂の上の雲まるわかり人物烈伝・工作員篇』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/419893245X.html
また日露戦争顛末は
坂の上の雲まるわかり人物烈伝』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4198930759.html
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