あかんたれブルース

継続はチカラかな

そうじゃない人



酒はからいし煙草はにがい~♪

小林旭の『夢ん中』の二番の歌詞
よく口ずさむ馬太郎です。
嗚呼、人生の並木道 酸いも甘いもかみ締めて
ほろ苦さ、辛さ塩っぱさ何度か食中毒で脱水症状もありましたっけ。

そんな海千山千のわたしでも
顔をしかめるときがある。
いやあ、表情には出しませんよ。ポーカーフェイスですから(汗)
ま、怒ると露骨ですけどね(笑)

なにに顔をしかめるかというと
せち辛い人に遭遇したとき。
最初はそうでもなくても、相手のそういうせち辛さを察したとき
苦いものがこみ上げてきます。
さびしいものですよね。

世知辛いと書く。世知がない、ともいいますね。

世知がないのも困ったものですが、
浮世を生き抜く処世とばかりに
抜け目なくを信条とばかりに、狡猾に露骨に顔を歪めて嘯く。
そういった連中は何かを背景にしている。
セコイ連中です。
なにかとは、組織とか肩書きだとか権威や知識、立場や財力かな
まあ大概は思い込みだけなんですれどね。
実際は怯えているんだ。
漱石の『草枕』ではないけれど
とかくこの世は生きづらい


世知辛い世の中・・・
さびしいものです。

バスを降りて、環状八号線をとぼとぼ歩く
追い越して行く長距離トラックとからっ風
殺伐した風景にふと足を止める
そんなときに思い出す人がいる
鼻先がきゅんと締め付けられるのだ
涙が出る。

世知辛い人の多いなかで
そうでじゃない人がいる
その人がふいに訪れて
わたしにそっと肩をよせてくれるのだ。
それを感じたときにね、なんか胸がきゅんとして
涙が出るときがあります。

あの人はそうじゃなかった。

そういう人を何人か知っている。
そういう人を知る自分は幸せだと思う。
じゃないと、とうてい生きていけないもん

男もつらいし、女もつらい
男と女じゃなおつらい

夢ん中 作詞は阿久悠 坂本冬美バージョンでどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=fVY6eAlIcLA

だけど泣くなよ
泣くじゃない

それでいいのさ いいんだよ