あかんたれブルース

継続はチカラかな

石原慎太郎氏に愛を込めて



わたしはこれまで石原慎太郎都知事
さほど批判的ではなかった、と思う。
むしろ(日経から)ほとんどのマスコミが
石原氏に批判的な論調なのを不思議に感じていました。

まあ、あの物言いあの態度じゃあ好かれないでしょうが
アメリカが一番警戒する政治家・小沢一郎と同様に
アメリカから嫌われてるという石原氏は横綱級です。

以前、震災の後の電力不足で石原さんが自販機やパチンコ屋を
批判し、そんなに煌々と明るく電気を使う必要ないじゃないか
の発言に、「ロの字」が
「明るいのは日本の治安が良い証だああ!」の石原批判には
なんかズレてるよなあとヘソで茶を沸かしたものです。

だけど反米の人でも石原は嫌い。
それなのに都知事選ではダントツの支持だった。

マスコミは盛んに世論調査をニュースにするけれど
なんかまったく実態がつかめない。

さて、前置きはここまで
昨日こんなネットニュースがありました。

石原慎太郎 原発に関するセンチメントの愚
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120206/dst12020603120001-n1.htm


本日はこの感想です。

石原氏は日米安保と反原発を重ねていますが
これは次元の違うものだと思う。

施政者として民衆の動向に苛立つのはわかりますが
マキャヴェッリを持ち出すまでもなく
そもそも民主主義とはそういうものであり
それが政治というものです。

だから面倒くさいし金もかかるわけじゃないか。

原発をいますぐ、まったくゼロにすることができないとは
多くの良識派は理解している。
石原氏のいわんとすることはわからないでもないが
元作家にしては表現があまりにも杜撰というか
年寄りのイラチとしか受け取れない。
渡辺恒雄氏と同じになり下がったようでがっかりしました。

原子力発電がこのような行き詰まりとなったからこそ
新しいエネルギー技術・産業が生まれるチャンスではないか。
そういうことを前提にして原発収束のソフトランディングに
持ち込めないものかという発想はないようです。

石原氏は俺より頭の良い人間はいないと考えている。
ようですが、ま、本人は否定するでしょうが
そういうふうに受け取られても仕方のない表現です。

周囲にそれをカバーするブレーンはいないのか?
猪瀬さんもああだしなあ・・・
悪い人ではないのですが、なんかね。

政策重視、政策で勝負というけれど
それを国民に伝える方法論、プレゼンテーションが
非常に疎かで、どこかに
「国民なんて馬鹿」という本音がミエミエだ。

そりゃあ国民は馬鹿ですよ。
しかし、ああた達はその馬鹿に選ばれた代表なんですからね。
一人で政治家になれたって思うなよ。
長年政治家をやってるとそういう錯覚にも陥るのでようが
せっかく、行動できる数少ない政治家の一人なのだから
もう少し、言動には気をつけて、そこは謙虚に
実行は大胆にやってほしいものです。

そういう親の背中をみて育つから
息子っもペロッと失言してヒンシュクを買って
総裁選の土壇場でしくじるわけだ。

林家一門じゃないんだから
「どうもすいません」じゃあ
すまないわけだ。

原発推進なら推進でいいけれど
もっと誠実に誠意をもった表現で勝負してほしい。
日米安保のセンチメントと反原発のそれとを
一緒にするのはよくない。
ま、なかにはそういう連中もいるでしょうが、
ことの本質はそこじゃないと思います。

ここがわからないと、ああた良識派からも総スカンだぞ。

そんあことやってるから
尖閣諸島購入を反原発運動の煙幕云々と揶揄されるのだ。
言う人間より言わせるああたが良くない。
官僚達が小躍りして喜んでるよ。しっかりしろ爺!