あかんたれブルース

継続はチカラかな

紅葉狩り



中世ヨーロッパが近代に移行するとき
魔女狩りという粛清虐殺がヨーロッパ全土を席巻した。

魔女というと女性限定と思われがちですが
魔女狩りに男女差別はなかったそうです。

これはキリスト教・教会に対する批判や権威の失墜を
懸念した協会側がそういう動きを抑制するために
でっち上げたものだったようで、
密告が横行し、拘束される拷問によって否定できず
多くの老若男女が処刑された。

その密告には、保身のためもあったそうです。
現代のいじめと似ていますね。
なかには自分の子供に密告され処刑された親もあれば、
嫉妬や利権争いに利用されたケースも多かったとか
なんとも群集心理は恐ろしい。

20世紀にはいっても東西冷戦の影響から
ソ連ではスターリンの粛清、アメリカでは赤狩り
中国では文化大革命などで多くの民が傷つき殺された。
カンボジアや韓国でも悲惨だったんですよ。

日本では言葉狩りというのもありましたね。
オヤジ狩りというのもあった。


今年の四月の末ぐらいでしたか
東大校内を歩いていると、向こう正面から
大柄で肥満気味の老人が狭い歩幅でヨボヨボと歩いてくる。
なにげなしに・・・あれ?あれは立花隆じゃないか。
と気づいたときは通り過ぎていた。

立花隆・・・ロッキード事件田中角栄を糾弾した
日本を代表するジャーナリスト。
最近はあまりテレビで拝見することも少なくなったけど
こんな老人になっていたのか(違う人だったりして(汗))

現在、フリージャーナリストというスタンスで
様々なスター言論人は多い。
上杉隆池田信夫青山繁晴などなど
みな歯に衣着せぬ物言いで一刀両断を売りとしている。
その分、事実誤認とか訴訟騒ぎとか揉め事も多々あるようですが
それもまた勲章のような傷となっている。

なかにはそれで売り出して
シレーっとワイドショーのレギュラーとか
胃腸薬のCMにまで出演している方もいますよね。
びっくりしました(笑)

立花隆はそういう有識者・ジャーナリストタレントの元祖かな。
しかし老け込んだものだなあ・・・
ロッキード事件から36年か、そりゃ誰だって歳取るよね。
金権政治、腐敗構造、灰色高官・・・
メディアを通じて様々な糾弾が展開されたとき、
わたしはまだ若くて無関心で
ただ、闇将軍といわれた田中角栄が闘病からカメラの前に
再び姿を現したときの泣き顔だけが印象的です。

ふり返るとでっぷりした老人がヨボヨボ歩いていく。
わたしはこの立花隆と思われる人物に
質問してみたい衝動に駆られた。

「立花さん、あなたにとってロッキード事件とは?」

老人は怪訝な顔してふりむくと、
こう言った。


「あんた誰?」



(本日の名言)

王様の耳はロバの耳
南海放送ラジオ番組


(忘れてた昨日の名言)

腹八分目
うり坊のスローガン