バカバカバカバカとってもバカ！

橋下さん風俗発言に続き西村真悟衆院議員が
日本維新の会を除籍となりました。
「韓国人売春婦うようよ」発言です。
橋下発言の援護射撃のつもりがとんだ
ヤブヘビになった。
藪の中に蛇がうようよしてることは
わかっているのに、そこで言うのか西村議員。
もっと他のプレゼンテーションはなかったのか。

事の是非は横に置いて
この「間」の悪さというか・・・頭が痛い。
日本人は本音と建前を使い分ける民族性で
ありますが、どうも最近それがおかしい。

どこかで本音が正義正論みたいな考え違いがある。
頭の薄い人にハゲですね。
太った人にデブですね。
頭の悪い人にバカですね。といって
信頼関係が構築できないと嘆く人が多い。


とは別に、一部では反韓デモ
「ヘイトスピーチ」が社会問題に
なっているようです。
東京の新大久保や大阪の鶴橋などで
『在日特権を許さない市民の会』なる団体が
「朝鮮人は出ていけ」という主張でデモを行い
「殺せ」という内容のプラカード掲げたとか。

目には目をなのでしょうが
わたしたちは日本人であるんだから
そのへんの良識、品格をもってほしい。

せっかく、先の戦争責任や従軍慰安婦問題を
ちゃんと考察しようという気運が高まった
この時期に、ヤブヘビというか
あらぬ方向に傾いていく。

この問題の論点は「言論の自由」にあるようです。
このへんの矛盾も痛しい限りですね。

この『在日特権を許さない市民の会』
通称「在特会」の気持ちもわからないではないが
穿った見方をすれば、
中国共産党とか米国ＣＩＡなどから
資金援助されているともみられかねない。

これがはたしてサイレント・マジョリティ
に対するカンフル剤になるのか？
わたしは単に中国韓国ロシア米国に
エサを与えているとしか思えない。

そうでなくとも
従軍慰安婦問題、その発言を
女性蔑視とかいう的外れな次元に持ち込もうと
する女性議員もいれば、
建前論で頬かむりする政治家も多い。
君主でもないのに危うきに近寄らず
金持ちケンカせず、なのか。

従軍慰安婦を事務員採用と偽って
騙したのは誰か？
その親と朝鮮語で交渉し札束をちらつかせたのは
誰なんだあ・・・
帝国軍人が、国家公務員の役人が
そんな交渉力があるのかなあ、と普通思わない？
底辺の仕事だ。
そういうのは女衒がやるのです。
日本人もいたでしょう。なかにはね。

従軍慰安婦はおもに九州
なかでも沖縄の女性が圧倒的に多いわけです。
なぜか？
貧しかったからだよ。

それと、70年80年前の性に対する
価値観、観念、倫理観はいまとは違う。
今東光の『河内風土記』を読むと
昭和30年代舞台はいまの東大阪市ですが
生駒山麓をのぞむ枚岡、河内、布施でも
終戦から10年20年経っても
どうどうと夜這いが横行していたわけです。

「それとこれとは話が違うでしょ！」

いんや、違わない。
戦争責任や従軍慰安婦問題を
現在の価値観、観念、倫理観に照らし合わせて
女性蔑視とか男女差別と混同させることの
ほうが、話を混乱させてしまう。

なんでサイパンで一般人が自決したのか？
戦陣訓？　兵隊じゃないんだよ。
捕虜の辱めって、恐怖ってなんだと思う？
強姦、虐殺です。
それが、戦争というものだ。
強姦略奪虐殺は戦争とセットになっている。

「それとこれとは話が違うでしょ！」

第二次大戦でベルリンに進攻したソ連軍に
「ベルリン市民の6.7％に相当する10万人が
　赤軍兵士による性暴力の被害者となり、
　うち10%前後が性病に罹ったとされている。
　強姦された女性は心理的外傷を負い、
　10万人のうち1万人前後が死亡した」
（大半が自殺）
「全体で少なくとも200万のドイツ人女性がレイプされ、
　繰り返し被害を受けた人もかなりの数に上る
　と推定される。ドイツ以外でも、
　ソ連軍は侵攻したポーランド、オーストリア、
　ハンガリーでも大規模な暴虐・略奪行為を行い、
　スイス公使館の報告によると、ハンガリー女性の
　半数以上が強姦されたという」

「それとこれとは話が違うでしょ！」

これが戦争だ！
やったのはソ連の赤軍だけじゃない。
ドイツもやっただろうし、アメリカもやったさ。
ベトナム戦争での韓国軍はもっと酷い。
現在でも旧ユーゴ内戦での惨劇を
知る人は知っている。

「それとこれとは話が違うでしょ！」

1900年の北清事変で北京に入城した
八か国連合（日・ソ・英・仏・米・独・伊・墺）
は国際法の慣例に従って略奪を認めた。
というか号令したんだ。期限限定で。
唯一の例外は日本軍だけだったのだ。

「それとこれとは話が違うでしょ！」

これが戦争だ。
これが先進国のルールだったのだ。
戦争は人間を狂わせる。

1945年、二十世紀の半ばに
公然とこう鼓舞されたのだ。

「ブロンドのドイツ娘をさらえ、
　それは諸君の戦利品だ！」

1945年8月15日以降。たとえば
8月30日～9月10ロの12日間に
強姦事件9、ワイセツ事件6、警官にたいする事件77
一般人に対する強盗・略奪など424件
（このなかには当然強姦も含まれる）

この数字が多いか少ないか？

答えは、少ない。
記録にのらなかったというよりも
被害を最小限にとどめた
日本人女性たちがいた。
性の防波堤。
彼女達は事務員募集と騙されて
承知して、生きるために
挺身隊として、進駐軍に差し出された。
これが特殊慰安施設協会（ＲＡＡ）だ。

彼女たちが後の銀座の女性である。
世間では彼女らをパンパンとかアバズレという。
当時を描くドラマではそういうふうに
描かれている。

「それとこれとは話が違うでしょ！」

慰安婦は日本人朝鮮人台湾人だけじゃない。
中国人もいたし東南アジア各国の現地人もいた。
オランダ人もいた。
軍票という金を支払っていた。
売春は人類最古のビジネスだという。
体をはって稼ごうという日本人女性も
たくさんいたわけです。

もっとさ、知るべきだと思う。

良い悪いだったらいいことなんかじゃない。
当たり前だ。
すべては戦争が駆り立てるのだろう。
戦争は相手がいるから起こるんだ。
戦争は外交の大失敗だ。
陰謀のせいじゃない。
政治は結果責任なのだ。
戦争を喜ぶのは軍需産業と製薬会社などの
関連企業の経営者だけ。
アメリカ人もロシア人も中国人も
だれも望んじゃいない。

しっかりしてくれよ（涙）

「それとこれとは話が違うでしょ！」

バカかお前は。

「バカっていったわね！」

言ったよ、バカ。