あかんたれブルース

継続はチカラかな

テロルとエロスの誘い

嘘と思い込みとプロセス(5)


一昨日、世界まるみえだったかと思います。
そのなかで
パキスタンの学校を紹介していた。
ここはタリバンから
テロ戦士に仕立てられた少年の洗脳を
解く教育施設。
「テロを実行すれば天国にいける」
これを信じて、自爆テロを起こすようです。

この間のアフリカの少年兵のことと
重ねてしまった。

タリバンによる
ここの学生達を奪還、および
家族を含めた報復などがあるため
学生達の顔はモザイクがかけられていた。
実際に関係者が暗殺される事件も起きている。

酷いねえ。

教育カリキュラムも終盤になって
学生達は課外授業として
都市部に研修旅行に行きます。
社会に順応するための練習でしょうか。
家族のもとに戻る日も近い。

そこで、
ファーフードをはじめて食べた感想
「こんな美味しいもの初めて食べた!」
と目を輝かせていた。

なんか、これが、どうにも、悩ましい。
わたしだって高校時代とか
はじめてハンバーガーやピザなどを
食べたときはそんな感じだった。
だから、それをどうのこうの
いうわけではないのです、が

タリバンとか原理主義者は
アメリカや先進国の、資本主義を
否定しているわけですよね。
その文明自体をも
そのなかでファーストフードとは
その象徴的な、そしてあまり体に
そして心によろしくない食べ物でもある。

なんか両極端すぎて、
製作者のそれが意図的なものだとしたら
それはそれで強烈な社会批判なのですが
観た限り、あまりそんな感じじゃなかった。

タリバン=悪 ファーストフード=平和

みたいなシンプルな図式だったね。
わたしは原理主義とかそういう
宗教急進過激派は嫌いです。

なんというんだろう・・・

たかだかハンバーガーで転ぶ宗教心
しかしだとしたら、
またもとにもどる可能性も高いわけだ。
なんたってたかだかハンバーガーですから。
チキンタツタだったら違ったかな?

また、「天国にいける」という
交換条件で人を傷つけ殺せるものなのか?
『嘆異抄』で親鸞から1000人殺せば
浄土往生を保障しようといわれた唯円
「1000人どころか1人だって無理」とへたれた
ことと重ねてみる。

なにが違うんだろう?

別に西アジア人と日本人の優劣をいってる
のではありません。
信仰の強弱か
天国(極楽)への固執
それとも劣悪な環境のためなのか

唯円は恵まれていた?

のかもしれませんね。
いろいろな意味で。

テロに駆り立てられるものは
追い込まれていた。



エロもまた同じ。