あかんたれブルース

継続はチカラかな

キットダカラモシノイノチ

それでも花は咲いていく 16


BSで『アントキノイノチ』をやってました。
わりと話題作でレンタル屋でよくみかけたのですが
手にするまでにはいたらなかった。
・・・前半、40分ぐらい
観てて
なんかつらくなってスイッチを消してしまった。
たぶん、その先には
感動が用意されているのでしょが
しんどくなってね。

前田健の『それでも花は咲いていく』を
昨夜読みえた。珠玉の作品集で大事に読みました。
最後の「ヒマワリ」は泣けた。
就寝前に読むんじゃなかったと後悔したよ。

愛されるために戦う
生きるボクサーの話

フロムの信奉者としては、
ツッコミを入れたくなるところなのですが
せつなくてそれがはばかられてしまう。

この作家の感性には共感というか感銘を受ける。
同時に、そういう感受性や優しさは
日々の前田健の日常、生活、人生にどんな
影響を与えているものかと考えちゃった。
自分自身の痛みや悲しみだけでなく
それ以前のそれ以外の哀しみを感じてしまうこと
その能力

スティーブン・キングの『グリーンマイル』に
他人の痛みや傷を癒す巨漢の黒人が登場する。
一種の超能力者なんでしょねえ。
彼は死刑囚ですが実は冤罪で無実だった。
どころか被害者を助けようとしたのに・・・
それなのに、刑を受け入れてしまう。
「もう疲れた」といって

感性が豊かで優しい人
それは幸いなのだろうかと普段思わないことを
考えてしまう日々が続いている。
たぶんに欝気味なのかもしれません。

対して、無神経な人は多い
あたかもそうあることが強く生きるための処世だと
いわんばかりに振舞っている。
強さってなんだろう
どこかでできれば彼らがどこかでそのことに
悩んだり迷ったり後悔したりしていることを
願うのですが、そんなことはどうでもいい
ことなんでしょうね。彼らにとっては余計なお世話。

豊かさってなんだろう

前田健の感性の豊かさ、優しさは
彼を幸せにしているだろうか
彼の作品の登場したオリフもまた
他人の痛みを自ら受け止めて相手を治癒する
能力がありました。
その痛みはオリフを蝕んでいく。

やさしさってなんどろう

生きることってつらいものです。
自分のことだけの人生が
いいとかわるいとかではなく
それはさびしいことで
比較論として、
そのつらさを自分だけのことにとどめず
そのことに気をそらすように
他のことをその哀れを感じ性るは幸いなのだろう
きっと
だから
もし
そういう人がそういう人と出逢ったとき
魂は感応しあうんでしょうね。