あかんたれブルース

継続はチカラかな

強烈な屁の逆襲みたいな



中二日目の当番です。
一昨日アップするはずだった
緑人間の続報記事は見事に消えていた。
もう一度おなじ記事を書く体力気力もなく(涙)
ハロウィンだったこともあって
現実逃避で女装して出歩いていましたが
いつ痴漢に遭うかとドキドキして心臓肥大
生活リズムが狂ってしまっている今日この頃さ。

気を取り直して『あさが来た』をネタに
先々週だったか新次郎さんが
『日本永代蔵』をひもといていましたね。
「それなんだす?」

『日本永代蔵』といえば井原西鶴が著した
商売繁盛虎の巻で現在でも
多くの日本の経営者のバイブルとして
読み継がれている超ロングセラーでやんす。
名称は日本史の授業で出てきて憶えてない?
因みに西鶴とえば『好色一代男』などで有名だね。
江戸時代を代表する上方作家だ。

で、『日本永代蔵』は古臭くて小難しそうな
イメージですがそんなことないんだ。
わたしも文庫本で一冊もっております。
これは西鶴が大阪商人からリサーチした
サクセスストーリーにまつわる不思議な話が満載。
で、西鶴が教える商売の成功の鍵(結論)とは
神仏を敬い仁徳を尽くす。
みたいなんですね。
そういうのがいまだに現代の実業家に
読み継がれているって不思議だと思わない?

西洋でも世紀末から20世紀にかけて
信仰とリンクさせて成功本が流行しました。
スマイルズの『自助論』とか
(これは『西国立志編』として日本でも大ブレイク)
ニューソート系の「引き寄せの法則」とか
産業革命以降の経済化と精神性の乖離からの傾向?
カルトなのかスピリチュアルなのか宗教なのか?

でもそれと西鶴の永代蔵のニュアンスって
ちょっと違うみたいです。
どっちかというと笠地蔵の世界観。
つまり日本昔話というか
ジャパニーズアニミズム的な感じかな

近代化というのは様の東西で格差があるようです。
後進国だった東洋の場合はそれが格別。
日本でも近代化は即西洋合理主義とされたようで
それまでの思想を古臭い迷信とか非科学的と
否定されてきた、いることは否めない。

そこから延長して考えると
東アジアの、つまり
中国朝鮮日本の奇妙な近代的合理主義だ。
日本もそうだけれど韓国や中国のアレだよね。
日本がまだマシと思えるのは
自分が日本人であることもそうだけれど
こういった西鶴の永代蔵なんかが
経営者の間で読み継がれている土壌の広さ深さ
にもあるのではないか、とか。
それは現実主義者からすれば屁のようなもの
なのかもしれない。

そういう自称現実主義者が蔓延る現実社会では
食品偽装から東芝粉飾決算そして
今度は建築業界のデータ改竄問題で
三井から旭化成と藪から産業廃棄物のゴミの山だ。
それでも正直者は馬鹿をみると胸張れるのか?
ま、三井が潰れることはないとしても
旭化成ぐらいは潰れたほうが
日本のためになるんじゃないか。
知り合いに旭化成のOBがいまして
その内情などよく耳にすることも多く
屠られる生贄としては適任なのかなあとか
冷酷な思いにも駆られてしまいます。
事は旭化成とか問題の責任者とかそういう
ちいさな話じゃなくってさ。
そういうお灸のような戒めがないと
根性が叩きなおされない。

韓国や中国の場合はもっと事態は深刻だ。

ふとさ、若き孫文が地元で古くから奉られてる
祠かなにかを否定した話を思い出します。
ふんこんなものと
それが美談として逸話化されている。
中国の近代化のスタート地点はそこから
だったのかなあとか。

東アジアの近代化とか国際化とか
合理主義がピントがズレてるのには
こういった精神性を否定したところに由来してる
のではなかったのかと。
後に約束手形を乱発させて信義というものを
屁のように軽んじた革命家のスタンスであったか。

いまでも世の中、カネだ力だ数だの論理を
胸張っていう人は多いものです。
精神性なんて屁のつっぱりにもならないと。
ところがどっこいこれって屁ぐらいの力はある。
奈良の大仏屁で飛ばす
なんて唄もありましたが
屁を馬鹿にしてると仕舞いには
それで木っ端微塵だぞ!
なんの噺かいな?