あかんたれブルース

継続はチカラかな

怒ってもいいのよ。

喜怒哀楽の「怒」(3)


「怒」の問題点には、結果「損」がある。怒ると損になる。

これは「怒」から攻撃(性)が生まれるからだ。
その攻撃性には衝動的攻撃と戦略的攻撃に分類されるといいます。
フロイトはこれに本能的攻撃を提示したようですが、現在その説はすたれ気味だとか。

この損にあたるのが衝動的攻撃。
冷静さを欠いて感情に奔ってしまう場合です。
逆ギレなどもこれに入るわけですね。

損得、効果効率で考えた場合に前者と後者では雲泥の差がある。

たとえば、剣道の話を例にしましたが、
武道である(スポーツではない)剣道も格闘技であることは確かです。
Kちゃんはよく「闘争心」の無さを叱られている。
これは勝負には必要不可欠なものです。
剣道の試合を観戦された方は御存知ですが、各剣友会・道場・チームの垂れ幕に
「闘争心」を掲げている比率は高い。全体の3割ぐらいかな?
しかし、「平常心」とか「無心」といった相反するものも同比率ほどある。
勝負には冷静さも必要不可欠なわけです。

「怒」→衝動的攻撃にはこの冷静さを欠いてしまう。だからペケなのだ。

では、なぜ冷静さを欠いてしまうのか?
現代人が「怒」の表現として衝動的に奔ってしまうのは
そこに「不安や恐怖」があるからなのだと思う。
そして、それは「己」に集約したものだ。

フロイトの学説の本能的攻撃は昨今はすたれているとしましたが、
最近の研究で「イジメ」(虐待やDV含む)を行使する人間の脳から
快感(ホルモン)成分物質が分泌されているという結果が発表されました。
SとMの性質でのSってやつですね。
そうなると、フロイトの本能的攻撃もまんざら無視はできない。
それでもこの本能的攻撃は衝動的攻撃に近い位置にありそうです。
ふたつを情動的攻撃(怒りの表現)としてもいいかもしれません。
なんにしろ、要は「己」にある。

もうひとつは男女差というか性差にもあると思います。
これは男女の優劣をいっているのではありませんよ。
脳の構造が違う。

女性は脳間の「前交連」という管が男性より太い。
そのために感情の情報「好き嫌い、快不快、怒り、恐怖」という感情情報が
豊かなために反応しやすい。影響されやすい。そうです。
情報が多すぎてパニックを起こしやすい、とでも表現しましょうか。

女性は急に怒り出す(そして泣き出す)場合が多いです(汗)

「そんなことを言っても男でも酷いのいるよ!」と

ま、個人差はあるでしょう。環境もある。
で、もうひとつ、メス化する男性ってよくいわれますが
どうも情報多寡とか民度の向上(?)とか色々で
男性の脳に変化が起きているのかもしれませんね。


「怒」を「攻撃」に発展させて考えてみましたが、
イコールではない!とかしないで、ヒントとして受け止めてくれたらいいです。
わたしは心理学の専門家ではないのでここで詳しく分析を展開はしません。
結局、なんだかんだいってもこの「怒」はコントロールしないといけない。
非効率で損なわけですから。

具体的なその是正策として

なぜ怒るのか? 何に怒っているのか?

怒りの感情や衝動に駆られたときに、まずこれを考えられれば、

「ではどうするのか?」

と繋がり、戦略的な攻撃に結ばれるはずだ。
戦略的な攻撃には目的意識がはっきりしています。
ここで、攻撃という言葉尻だけを捉えて、それを否定拒絶しちゅとダメですよ。
最大の問題はそこにあるのですから。

試してみてください。こういうのは訓練が必要です。場数、慣れです。